シキ×アキ・バカップル化推奨協会 ←主張。    こんな日常だとイイ。    更にラヴラヴv     新婚さんv

2006/11/14  20:13

大十字探偵事務所篇:「テリオン」その1.  デモンベイン
マスターテリオン・ルート(捏造)シリーズ『大十字探偵事務所篇』 でございます〜。

ストーリーは漫画っぽいもの の『邂逅篇』より直接繋がっております。

今回は SS でございます。 (挿絵?付きw)

ホントは…全編漫画でやってはみたいのですけどねぇ…(遠い目。)
技量が追い付きませんよ!

それでは Read More にて…

大十字九郎探偵事務所篇:
『テリオン』 その1.


「はぁ〜… とりあえず今日はライカさんに縋るしかないかなぁ…」

突然、転がり込んできた「元」マスターテリオンを横目でちらりと見やり、九郎は溜息をついた。

「……教会は好かぬ。」
「あのなあ?贅沢云える身分じゃねぇだろ?!だいたい…」
「余が居ても居なくても、あの食糧事情ではどうすることも出来んのではないか?」
「…ぐ…っ」
図星だった。
正直、マスターテリオンを連れて教会を訪ねるのはあまり気が進まない。

「…なぁ。あの…さ」
「何だ」
「ライカさん…、“前回”を憶えてる…ってことは、ないよな?」

歪んだ因果律に閉じられた無限螺旋の世界。
そして“鎖”から解き放たれたこの世界。
結果、這い寄る混沌を退けた張本人である九郎とマスターテリオンはイレギュラーとして“螺旋の記憶”を持ったまま此処に存在している。

「―――今の余は『獣』としての余ではない。大導師マスターテリオンとしての余と出逢った事実が無い以上、ライカ・クルセイドは“憶えていない”と考えるが妥当だろうな。」
「それ聞いて安心したぜ…。だって、お前…第一印象サイアクだったからな…」
「余は気にしていない。」
「……………。」

しれっと答えるマスターテリオンに九郎は何度目かの溜息をついた。

「九郎、此奴に気を使えというのは無理な注文だぞ?」
「――お前も大概だがな。」

まったく人外どもめ。

九郎は心の中で悪態を付いた。



「ご、ごめんくださーい。ライカさぁ〜ん!」

「あら、九郎ちゃん! 何か御用かなあ〜?」
ライカが笑顔で出迎えた。
「えーと。その。……腹減って困ってる子羊が一匹二匹…」
もじもじと言葉を濁す。
こんな時間帯に教会を訪ねて来るとすれば、食事をたかりに来たに決まっている。
「あらあら。それは大変ねぇ〜」
 ……目が笑っていない。

「頼むっ! 俺だけなら我慢もする! けど…こいつらに何か恵んでやってくれ!ついでに俺にも〜」

結局いつものパターン。

「もう、しようがないわね〜」
「うわぁぁぁぁん。あ゛りがどうライカさぁぁ〜んっ」
「アルちゃんと…えぇと、貴方は?」
ライカは九郎の傍らにいる美しい人物に目を向けた。

「はじめまして、だな。余はマスターテリオン…」
「マスター…テリオン?」
ライカは思わず眉を顰めた。

マズイ。

「ばっ…!? それは…」
九郎は慌ててマスターテリオンの口を塞いだ。

(教会でそんな名前名乗るヤツがあるか?!)

マスターテリオン
いうまでもなく『聖書の獣』アンチキリストたる存在、『獣の王』の意味である。

「く、九郎ちゃん??」
「あー。えー…と。その、テリオンはあだ名…というか。そう!コードネーム?!」
「…コードネーム?」
「そう。コードネーム!お、俺の……あ、新しい探偵助手?」
必死に取り繕う。

(ああもう!何か別の名前っ)

「……益田照夫だ。」
「ぅええっ?!」
勝手な自己紹介を始めるマスターテリオンに思わず素っ頓狂な声を上げる。
「てめぇの何処が東洋人だっっ?!?」
鋭いツッコミを入れつつ、九郎はマスターテリオンの手を引っ掴み、ずんずんと後方扉付近まで連れて行き、座席の影にしゃがみ込む。

呆気に取られるライカ。

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「何だどうした?大十字九郎。」
きょとんとしているマスターテリオン。

「益田照夫で、あだ名がテリオン…貴公がデートのときに付けてくれた名だ。結構気に入っているのだが?」
「デートいうな!!」
「何故そのように目くじらを立てる」
「いや…。そうじゃなくて…だな。ああもう。俺が悪かった…。と、とにかくっあんまり怪しまれないように。いいか?ええと…お前は…外国から帰ってきたばかりの…知り合いで…俺の…探偵助手って設定だ。」
「ふむ。」
「名前は…ええと。何か他に適当に…もうテリオンでもいいか?」
「承知した。」
「よしっ!上手くやれっ」

ひそひそ話を終え、二人は勢い良く立ち上がると…すたすたと再びライカの前に立った。

「すまねぇライカさん、待たせたな!」
「は、はぁ……?」
「先程は失礼した。では、改めて…… 此の度、大十字九郎の探偵助手を務めることとなったアレックス・クロウリィだ。テリオンとコードネームで呼んでくれて構わぬ。以後…お見知りおきを、シスター・ライカ。」
マスターテリオンは柔らかく微笑むと、礼儀正しく一礼した。

(上出来!!)

「あ…。こちらこそ、ヨロシクね。テリオン、さん…」
ライカも漸く微笑を零した。

「……九郎。助手にコードネームだと?」
アルが呆れたように言う。
「煩ぇ。お前のコードネームはネクロノミコンだっ」



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■To be Continued…■ → その2.へ…

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