2008/8/17  6:41

容疑者Xの献身  

著者:東野圭吾
出版:文春文庫
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「東野圭吾」については、「上手い」とは思うものの、僕との相性は「今ひとつかなぁ」って言うのが正直なところだ。
「ガリレオ」シリーズも、一作目は読んだんだけど、
「何でこれがTV化されるのかな?」
と思ったくらい。

本作はその「ガリレオ」シリーズの第三作。
そういう意味じゃ読まなくてもいいくらいなんだけど、直木賞をとったのと、周りに「これは傑作」という人がいたので、あまり期待せずに(失礼!)文庫化を契機に呼んでみることにした。

でもこれは読んで良かったなぁ。
結構面白く読めた。
「傑作」とは思わないけど、かなり良質の作品であるのは確かじゃないかな。
東野圭吾の作品の中で「直木賞」に相応しいのがコレかどうかは分かんないけど、間口の広い作品にはなってると思う。

推理小説としては基本となるトリックはさほど難しくない。「アリバイ」は焦点だと分かった時点で、大体の当たりはつく。
しかしだからといって、犯人がその途を選ぶのか?その理由は?
作品のポイントはここだね。
本作に限っては、「推理小説」というのは借りてきた枠組みでしかなく、作者が描きたかったのはそっちの方だったんだろう。
<これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。いやそもそも、この世に存在することさえ知らなかった。>(P.381)
いいラストだと思うよ。

しかし本作の映画化で犯人は「堤真一」が演るよう。
これはどうかなぁ。
ちょっと「いい男」過ぎないか?



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