2007/12/16 3:55
フランスにおけるGoogleとの闘い 検索
ISWC2007の報告でオープンライブラリ・プロジェクトの話を書きましたが,岩波書店からフランスのクエロ計画の立役者であるジャン-ノエル・ジャンヌネーの本が出ました.この本を読むとクエロ計画やヨーロッパの検索エンジンをめぐる動きを知ることができます.最近Googleの「無邪気な傲慢さ」が気になっていただけに,まずはこの本を出版された佐々木勉氏と岩波書店に敬意を表します.クエロ計画などヨーロッパの状況を知るにはよい資料だと思います.
本の内容は,佐々木氏自身による「解題」に上手にまとめられていますが,Googleとの闘いは,米国中心の文化に対する(ヨーロッパ諸国の)文化の多様性を擁護する闘いだということなんですね.この主張は納得できます.日本にいてはあまり意識しないかも知れませんが,英語(米語)中心主義に対する彼らの警戒心や反撥心は結構なものがあります.日本語による出版物は,日本人の読書好きもあってビジネスになっていますが(学術書は別),ヨーロッパの特にフランス,ドイツ以外の国の出版状況はかなり異なるようです.日本では海外で,特にアメリカで評判になった書物はすぐに翻訳が出ますが,彼らの国ではそうではなく,どうしても英語で読むことになるようです.日本語と英語の違いが大きいことや,日本人の苦手とすることもありますが,このへんはどちらが原因とも結果とも言えず,要するに出版状況としては,日本とは異なるものがあります.Googleの検索結果はどうしても彼らのビジネスモデルや「無邪気な」米国中心主義に影響されると・・・.本を読むとフランス語主義的なにおいがしないでもありませんが,ここはジャンヌネーの主張の方に味方したいところです.
この本は最初ドイツ語に訳されて,次にアラビア語,その次に中国語,4番目にポルトガル語,5番目にイタリア語,6番目にスペイン語に訳されました.これって私としては衝撃でした.世界第二位(今は三位か?)の経済大国である日本がですよ,Googleの検索エンジンに密接に関連する文書について,アラビア語や中国語よりもはるかに遅れをとって訳されているのですよ.日本の目が米国にしか向いていないというのは大方の人が承知のことなんだけど,少しあまりにおかしくはありませんか.もう少し,ヨーロッパやアジアやラテンアメリカにも注意を払ったほうが健康的なような気がしますが.
フランスのクエロ計画,ドイツのテセウス計画,と並べば,当然日本の大航海プロジェクトが挙げられますが,一時期に比べて,大航海プロジェクトに関する記事がインターネット上でも極端に少ないのは何故でしょうか.プロジェクトの内容や現状など,もう少しきちんと知りたいと思ってしまうのですが,計画立ち上げ時の報道量に比べてマスコミでもぜんぜん出てこないですよね.当時の八尋氏とか三菱総研とか,今は出ていらっしゃらないし,経緯も知りたいところなんですが.こんなにも情報が少ないと,官僚の実務者のテリトリになったら,とたんに旧来の管理手法になって,寄らしむべし知らしめるべからず,瑣末な実績主義になってしまったのではと,疑ってしまいます.
本の内容は,佐々木氏自身による「解題」に上手にまとめられていますが,Googleとの闘いは,米国中心の文化に対する(ヨーロッパ諸国の)文化の多様性を擁護する闘いだということなんですね.この主張は納得できます.日本にいてはあまり意識しないかも知れませんが,英語(米語)中心主義に対する彼らの警戒心や反撥心は結構なものがあります.日本語による出版物は,日本人の読書好きもあってビジネスになっていますが(学術書は別),ヨーロッパの特にフランス,ドイツ以外の国の出版状況はかなり異なるようです.日本では海外で,特にアメリカで評判になった書物はすぐに翻訳が出ますが,彼らの国ではそうではなく,どうしても英語で読むことになるようです.日本語と英語の違いが大きいことや,日本人の苦手とすることもありますが,このへんはどちらが原因とも結果とも言えず,要するに出版状況としては,日本とは異なるものがあります.Googleの検索結果はどうしても彼らのビジネスモデルや「無邪気な」米国中心主義に影響されると・・・.本を読むとフランス語主義的なにおいがしないでもありませんが,ここはジャンヌネーの主張の方に味方したいところです.
この本は最初ドイツ語に訳されて,次にアラビア語,その次に中国語,4番目にポルトガル語,5番目にイタリア語,6番目にスペイン語に訳されました.これって私としては衝撃でした.世界第二位(今は三位か?)の経済大国である日本がですよ,Googleの検索エンジンに密接に関連する文書について,アラビア語や中国語よりもはるかに遅れをとって訳されているのですよ.日本の目が米国にしか向いていないというのは大方の人が承知のことなんだけど,少しあまりにおかしくはありませんか.もう少し,ヨーロッパやアジアやラテンアメリカにも注意を払ったほうが健康的なような気がしますが.
フランスのクエロ計画,ドイツのテセウス計画,と並べば,当然日本の大航海プロジェクトが挙げられますが,一時期に比べて,大航海プロジェクトに関する記事がインターネット上でも極端に少ないのは何故でしょうか.プロジェクトの内容や現状など,もう少しきちんと知りたいと思ってしまうのですが,計画立ち上げ時の報道量に比べてマスコミでもぜんぜん出てこないですよね.当時の八尋氏とか三菱総研とか,今は出ていらっしゃらないし,経緯も知りたいところなんですが.こんなにも情報が少ないと,官僚の実務者のテリトリになったら,とたんに旧来の管理手法になって,寄らしむべし知らしめるべからず,瑣末な実績主義になってしまったのではと,疑ってしまいます.
