2008/1/5  23:11

司馬遼太郎「夏草の賦」  読書

司馬遼太郎の夏草の賦を読みました。土佐の戦国大名・長曾我部元親を主人公にした小説です。物語では美濃の斎藤利光の妹・菜々を妻とし、土佐一郡の領主から土佐一国をモノにし、さらに四国を制圧していきます。おそらく創作ですが、菜々のキャラクターは好感持てます。

wikipediaなどで調べると、長曾我部元親は司馬遼太郎の記述とかなり異なる記載もあります。司馬遼太郎は資料を集めてから書く作家だったので、かならずしもwikipediaの記載が正しいとも思えません。ひと月ほど前とは書いてあったことが違うし・・・・。母も妻も美濃斎藤氏の出というのも、地理的な条件などから考えてみても怪しいです。でも司馬遼太郎の創作部分もかなりあるので、あくまで小説。

父の国親が作った一領具足の制度を見事に生かしきったのが長曾我部元親。代えの具足を持たない半農半兵の農民の志願制。武士制度や傭兵制とは考え方が違います。ある意味フランス革命時のナポレオンの動員に近いかも。明治維新の長州奇兵隊のお手本みたいなものかもしれません。これを使い切って土佐一国を統一した途端に、阿波・伊予・讃岐へ攻め込む。まわりを山に囲まれている土佐を空にして、全員で攻める発想がすごいです。



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