2008/7/23 1:46
ITアーキテクト x コンサルタント 分類なし
ITアーキテクト x コンサルタント 未来を築くキャリアパスの歩き方
ITエンジニアの職種の中でも、比較的新し目、最近認知され始めているのがアーキテクトという職種。
このブログを読んでくれいている方で、特にTOGAFの話題を追いかけてくれている人には馴染みのある職種かもしれませんが、その実態と言いますか、個々人が思い描くアーキテクト像というのはそれぞれだと思います。
「ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学」では、管理職へのキャリアからあぶれた人のために用意された上級ポジション的な紹介をされています。
それが的を得ているかどうかはともかくとして、ある人は、システム開発からインフラ運用、ソフトウェアからサーバー、ネットワークまで一通りを極めた人がなるポジションと考えているかもしれません。
またある人は、ソフトウェアやシステム開発の俗に言う上流、特に設計やモデリングをする人のことと認知しているでしょう。
はたまた、組織におけるITのあるべき姿を描き、その実現に向けて計画する人、IT戦略の人がアーキテクトなんだと考えている人もいるでしょう。
そもそもアーキテクトって何なの!?
ITSSのITアーキテクト・コミュニティでは、ITアーキテクト育成ハンドブックなる資料が公開されているのですが、そこではこのように定義されています。
IT アーキテクトとは、IT アーキテクチャを作成しその成果物と効果に責任を持つ専門職を指します。また、
アーキテクチャの分野分けという観点からは、エンタープライズアーキテクチャ(EA)における「ビジネス・アーキテクチャ」「データ・アーキテクチャ」「アプリケーション・アーキテクチャ」「テクノロジー・アーキテクチャ」という考え方もあるが、IT スキル標準においては、より技術的な観点で細分化した分野に分類した。とも説明されています。
TOGAFを利用するようなアーキテクト像とは異なるわけですが、一方ITSSのユーザー企業版ともいうべきUISSでは、ISアーキテクトというポジションが定義されており、次のように定義されています。
ビジネス環境の変化や情報技術の進展に、企業として継続的に対応するため、TT戦略を策定し、その構築と評価、維持・管理を行う。こちらは、TOGAFを利用するようなアーキテクト像に近いですね。
企業活動において、TT戦略策定・評価、TT基盤構築・維持・管理を主な活動領域とする。
と、The Open GroupやIPA、そして経済産業省ような団体だって、同じポジションに対する認識はかくも異なっているわけで、個々人の抱くアーキテクト像が異なるのも当然の帰結なのかもしれません。
本書だって、負けず劣らず少々異なる定義です。
ITアーキテクトの役割端的には、技術志向スペシャリストの極としてのアーキテクト、業務指向エキスパートの極としてのコンサルタントでしょうか。
・技術動向に精通して技術の本質を見極め、優れた価値判断をする技術アドバイザー
・技術を適材適所に配置して全体最適のアーキテクチャを描くデザイナー
・ユーザーや開発者などのステークホルダーを調整して成功に導くコーディネータ
コンサルタントの役割
・顧客の問題を正しく捉え、問題解決手法を活用して解決に導く問題解決人
・顧客以上の業界・業務知識を保有し、戦略や業務プロセスを改革する業務エキスパート
・顧客企業内の様々なステークホルダーを説得して実行の軌道に乗せるコーディネータ
本書ではITエンジニアのキャリア・ターゲットとしてコンサルタントと、技術志向スペシャリストとしてのアーキテクトを取り上げ、その職種が必要とされる理由、背景から、
・どのような職種なのか?
・どのようなスキル、知識が必要なのか?
・その行動特性(どんな人がどちらに向いているのか?)
・キャリア・ターゲットへのステップ
・意識しておいたほうが良い資格、書籍は?
・現役コンサルタント、アーキテクトのケーススタディ
を紹介しています。
[目次]
CHAPTER 1: 流されるままのキャリアで良いのかコンサルタントに転職したい、アーキテクトを目指したいという人は、一まず目を通しておいて損のない一冊です。
CHAPTER 2: ITアーキテクト×コンサルタント その役割と仕事
CHAPTER 3: 今、学ぶべき必修スキル
CHAPTER 4: 未来を築くキャリアパスの歩き方
CHAPTER 5: ケーススタディ〜勝ち組みが歩んだキャリアパス〜
CHAPTER 6: 徹底活用 ITスキル標準



