2008/7/20  13:17

人生七十古来稀なり  分類なし

 曲 江  杜 甫
 
 朝 囘 日 日 典 春 衣 
 毎 日 江 頭 盡 醉 歸
 酒 債 尋 常 行 處 有
 人 生 七 十 古 來 稀
 穿 花 蛺 蝶 深 深 見
 點 水 蜻 蜓 款 款 飛
 傳 語 風 光 共 流 轉
 暫 時 相 賞 莫 相 違
(訓読)朝(ちょう)より回(かえ)りて日日(ひび)春衣(しゅんい)を典(てん)し、 毎日 江頭(こうとう)に酔(え)ひを尽くして帰る。酒債は尋常、行く処に有り。人生七十 古来稀なり。花を穿(うが)つ蛺蝶(きょうちょう)は深深(しんしん)として見え、水に点ずる蜻蜓(せいてい)は款款(かんかん)として飛ぶ。 伝語す 風光、共に流転して、 暫時(ざんじ) 相(あい)賞して 相(あい)違(たが)ふこと莫(なか)れ、と。
(通釈)
いつも、曲江のほとりで泥酔して帰るのである。酒代(さかだい)の借金は普通のことで、行く先々にある。この人生、七十まで長生きすることは滅多にないのだから今のうちにせいぜい楽しんでおきたいのだ。花の間を縫って飛びながら蜜を吸うアゲハチョウは、奥のほうに見え、水面に軽く尾を叩いているトンボはゆるやかに飛んでいる。私は自然に対して言づてしたい「そなたも私とともに流れて行くのだからほんの暫くの間でもいいからお互いに愛(め)で合って、そむくことのないようにしようではないかと。 
「曲江二首」と題する「二」の詩で杜甫47歳の時の作。古稀という語が有名なわりには、詩はそれほど知られていないようだ。「人生七十古来稀なり」とあるがが、杜甫は大暦(770)年、59歳で湘水(湖南省)の舟中で病没した
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