2008/7/26  0:05

ボタン  文化・芸術

月夜の晩に、ボタンがひとつ
波打際に落ちていた

それを拾って、役立てようと
僕は思ったわけでもないが
月に向ってそれは抛れず
波に向ってそれは抛れず

僕はそれを、袂に入れた。
「月夜の浜辺」より 中原中也

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「自分が他の誰でもない存在として生きたことの証として、これだけはやっておきたい、あるいは最後までやり続けたいと密かに願うもの。たとえば、この花を自分が見られなくなっても、誰かが見て愛してくれるだろうと信じて、病が重くなっても最後まで鉢植えの花に水やりを続けた元新聞記者。(後略)柳田邦男 「言葉の力 生きる力」より



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