2008/7/16  8:59

725.病児保育サービスーコミュニティビジネスの事例研究  地域志向型マーケティング(CRM)

 昨夜は商店街学会でしたので、またまた楽しい宴会でした。もちろん”ちゃんと”勉強した後のことですが・・・。
 今回ご紹介するNPO「フローレンス」(http://www.florence.or.jp/about/)は”病児保育”サービスです。突然の子供の病気で仕事ができないと言った事態は、たぶん核家族にとって不可避な問題であり、しかも病児は保育園では預かってもらえないことから、”仕事と子育ての両立支援”としての要になるのではないでしょうか。国は「新しい少子化対策」(平成18年6月)として、2009年度末までに病児保育児保育施設を全国1500ヵ所(07年度末現在600ヵ所だそうです)の増やす計画ですが、需要予測が難しいことから、企業的な投資計画も難しく、整備促進もままならないってところに、 「非施設型病児保育サービス」で”ワーク・ライフ・バランス」支援サービスとして展開しているNPOの事例です。
 
1.ビジネスモデルの概要

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 「利用希望者」は「フローレンス」(一定数の利用希望者が集まればサービス拠点開設)に「会費」を支払います(月会費5000円〜11000円、年会費10500円、入会金21000円)。病児保育料はベビーシッターのような”従量制”ではなく毎月の預託金(積立会費)から必要経費を賄う方式のようです。
 また「サービス体制」は利用希望者の”近所の小児科医”の協力が得られ、病児を預かってくれる”こどもレスキュー隊員”が確保(2−3週間の研修期間を受ける)で構成されてますが、こどもレスキュー隊員の確保が間に合わない場合は、本部の”ケアビルダー”が一時応援する仕組みもあるようです。詳細はHPをご覧ください。
 「核家族化」が進む以前は、こうしたサービスは”おじいちゃん・おばあちゃん”が担当して、家庭内の三世代同居家族間で分担できたのでしょうが、核家族ではそれもままならず、しかもコミュニティにもこれを引き受ける仕組みがなく(少なく)、ここにフローレンスの存立基盤があるってとこでしょうか。今後、直営方式で広域展開する計画のようです。

2.フローレンスのコミュニティ

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 「病児保育サービス」は、少なくとも利用者親子・こどもレスキュー隊員・小児科医との”つながり関係”がなければ成立しませんから、これはこれで一つの”コミュニテ”を形成することになります。そして学生インターンや支援企業(企業も子育て支援やらないと人材集めが難しくなってきた)、子育て終了の元看護師などの専門家ボランティア・・といった関係者の多様化も、この問題解決型のCBに新たな”展開”の契機をもたらす可能性があるでしょう。「フローレンスのビジョン」に関する資料がありましたのでご紹介します。

@病児保育サービス:地域の力で解決しよう。悩むワーキング・ペアレンツを支援
Aコンサルティング:ワークライフ・バランスに関する対企業支援。働き方をかえちゃおう
Bソーシャル・プロモーション:仕事と子育て両立が”当たり前”であるような社会に変えよう(さまざまな広報活動も)

が三本柱だそうです。

 「新しい少子化対策」(平成18年6月)では、「地域の退職者・高齢者に育児補助員や放課後活動の指導員、体験学習の指導員等として地域貢献に参加してもらい、世代間交流を促進する」といった施策も出されていますが、商店街としてこれにどう関わるかが、コウミュニティの「核」にもう一度復活するための課題だと思います。早い話が、”病児保育サービス”を商店街が「仕入れ」、”自宅で預かる代わりの場所”と”レスキュー隊員”の確保を商店街のコミュニティ活動として”代理”することだってあるでしょうし(空き店舗活用や他人からの後継者選び)、子育て支援券を発行したり、ポイントの活用などもあるでしょう。肝心なことは「商店街が病児保育サービス」を支援し、コミュニティ住人へのワーク・ライフ・バンス支援に貢献しているってことです。これが住人からの新しい”支持”の糸口となって、それなら買い物は地元の商店街で・・・となるのではと期待するのですが。「病児保育サービス」が形成したコミュニティに向けた商品開発とか販売促進だって、異業種が集積した商店街に可能な、新たな商店街マーケティング(CRM)だと思います。



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