2008/7/28 8:54
730.コンパクトシティ問題の広がり 地域志向型マーケティング(CRM)
コンパクトシティを都市計画側の視点で考えると、たしかに”縮小都市”の問題ですが、これまでも何度か触れましたが、それだけでなく脱工業化社会の”都市問題”であり、工業化社会で誕生した「仕事の場」と「暮らしの場」が離れた住人ではなく、「職住接近」「多世代」が同居・近居する住人が多数を占める「新しいコミュニティ」を構成要素とする「新しい都市」、そこに成立する「核」としての商店街の特徴(地域への役割)は何か・・・、いささか現実離れした商店街論になる”恐れ”が多すぎますが、しかし”多少の無駄時間”も必要だと割り切って、この視点で”コンパクトシティ問題”を検討してみようと考えております。
いささかでも”新しいことの当初は数%が始まり”ですから、過半数が賛成だって話は、当初から”新しくない”って意味だと理解すれば、まあ、悔しくもないってことにしましょうか・・・・・・。「ひとりよがり」と「新しさ」との違いが微妙ですが・・。
1.「コンパクトな街づくり」への理解

この論文では”少子高齢社会”への対応が”契機”だとしています。これについては前回は市街地面積が膨張し、それを維持・管理するための費用負担である「税負担者」が減少する”ジレンマ”の解消策としてのコンパクトシティを検討しましたが、基本的はこの視点も含まれているように思います。しかし、新しい問題も指摘されています。それが「市街地と農村の連携」です。
筆者はコンパクトシティの住人は、工業化社会の都市住人のライフスタイル(=”朝は朝星、夜は夜星を見ながらの長時間通勤と長時間勤務”、家庭内とコミュニティでの”つながり”断絶)とは違った新しいライフスタイルが実現されないと、都市の縮小は可能でも”コンパクトシティ”ではないって感じを持っていましたから、この指摘には大きく心を動かされています(少数でも賛成者がいるってことです)。つまり、前回指摘した「各種主体の総合的な調整”と言う中に「農業者との調整」問題が含まれることが重要だってことでしょう。これも「商店街問題とは無関係」だとする考え方とは大いに異なる発想ですから、そのことの”当否”を議論する意味がないとは言いませんが、しかしコミュニティの核としての商店街(=脱買物場所)を考えるには”必要なこと”だと筆者は考えます。
「論文」が指摘するように、少子高齢化は地方ほど進行が早いことは確かですが、コミュニティに注目すれば「限界集落」問題は大都市でも深刻化していますから、「住人への暮らしの支援」問題を単に行政の問題だとするのではなく、商店街を「第三の公共空間」として再構築する中で解決案を模索することも意義あることだと思います。そして中心市街地活性化法の議論で感じた「なぜ中心市街地」なんだって疑問(周辺市街地はどうする?)については「既存ストックの有効活用」であり、周辺を含めた地域(コミュニティ全体)を考えた「環境の維持・改善」「持続可能性」問題であり、その第1段階が”市街地縮小としてのコンパクトシティ”だってことではないでしょうか(これ自体が目的ではない)。
「論文」が指摘(第3行)する「市街地近郊の農業者の市街化への期待」は、市街地拡大の一つの要因でしたし、だからコンパクト化問題は、こうした都市近郊農村との連携が極めて重要だってことでしょう(「都市的農業地域」って言葉がありました。これもいずれご紹介したいと思います。商店街のお陰で勉強する範囲が拡大しますね。感謝感謝です)。
筆者もある時期「米流通問題」を勉強した時期があって、「食糧管理法」(食管法)廃止に向けた10年間程度でしたが、その頃の米作中心の農家の所得保障制度(米価審議会)が無くなり、その後の農業政策はどうなるのか、そんな議論をしてたことを思い起こしてます。現実は休耕・耕作放棄地が増加し、食料自給率が低下し、先進国としての条件が満たせないままこれと言った解決策もない現状を考えると、ここで商店街が”一肌脱脱ごうか!”って気分もありますが、”大風呂敷に過ぎるかな”とも・・・。全部引き受けるって分けではありませんから・・・・。
2.コンパクトシティを実現するための課題は

「論文」で指摘している課題を整理してみると、分かりやすくなります。
@「豊かな農村・農業への取り組み」:上掲資料にあるように「所得格差」は大きい問題です。自分でやるより大型店に貸した方が高収入なら、それを選びたくなるのは当然でしょう。農業所得の問題は、確かに”生産性”もあるでしょうが、多くの農産物・水産物も同じですが、中央卸売市場を中心にした”価格形成機構”問題も大きな要因です。「豊作貧乏」とか「生産コストを回収できないセリ取引」(原油価格の高騰で漁船が出漁しない)だとか、この問題も無関係ではありえません。
A「地域ぐるみの循環型経済の構築」:ゼロエミッション型食品リサイクルの構築も重要な問題です。とくに農業生産物の「地域内循環システム」(食品リサイクル法改正最新版)を見ると商店街の役割も大きいって感じです(いずれ改めまして検討します)
B「街なか居住と郊外居住」:これは本再生シリーズでも触れましたが、改めて検討したいと考えます。地域の金融機関を巻き込んだリバースモーゲージもご紹介済みです。
C「自冶体の能力」:お役所自体が郊外部へ移転してしまうなんて発想ですから、そもそも無理かもしれませんが、「第三の公共空間」として”指定管理者制度”で商店街が”お助け”すれば、お役所も長期的展望に根ざした政策課題を検討できるかも・・・。
またまた商店街問題が「都市農業」(都市近隣の農業)問題へと”飛び火”しました。「個店問題」ですら大変なのに・・とご批判あるかもしれませんが、個店問題を「個店」の問題として考えるよりは、商店街問題として”農業との連携”考えることの方が、解決の糸口を見つけやすいだろうと言うのが筆者の”予感”です・・と、まあ、こんなことでまたしばらくお付き合いください。コンパクトシティから近郊農家とのコラボレーション問題への”飛び火”、これも想定内の問題でした。
いささかでも”新しいことの当初は数%が始まり”ですから、過半数が賛成だって話は、当初から”新しくない”って意味だと理解すれば、まあ、悔しくもないってことにしましょうか・・・・・・。「ひとりよがり」と「新しさ」との違いが微妙ですが・・。
1.「コンパクトな街づくり」への理解
この論文では”少子高齢社会”への対応が”契機”だとしています。これについては前回は市街地面積が膨張し、それを維持・管理するための費用負担である「税負担者」が減少する”ジレンマ”の解消策としてのコンパクトシティを検討しましたが、基本的はこの視点も含まれているように思います。しかし、新しい問題も指摘されています。それが「市街地と農村の連携」です。
筆者はコンパクトシティの住人は、工業化社会の都市住人のライフスタイル(=”朝は朝星、夜は夜星を見ながらの長時間通勤と長時間勤務”、家庭内とコミュニティでの”つながり”断絶)とは違った新しいライフスタイルが実現されないと、都市の縮小は可能でも”コンパクトシティ”ではないって感じを持っていましたから、この指摘には大きく心を動かされています(少数でも賛成者がいるってことです)。つまり、前回指摘した「各種主体の総合的な調整”と言う中に「農業者との調整」問題が含まれることが重要だってことでしょう。これも「商店街問題とは無関係」だとする考え方とは大いに異なる発想ですから、そのことの”当否”を議論する意味がないとは言いませんが、しかしコミュニティの核としての商店街(=脱買物場所)を考えるには”必要なこと”だと筆者は考えます。
「論文」が指摘するように、少子高齢化は地方ほど進行が早いことは確かですが、コミュニティに注目すれば「限界集落」問題は大都市でも深刻化していますから、「住人への暮らしの支援」問題を単に行政の問題だとするのではなく、商店街を「第三の公共空間」として再構築する中で解決案を模索することも意義あることだと思います。そして中心市街地活性化法の議論で感じた「なぜ中心市街地」なんだって疑問(周辺市街地はどうする?)については「既存ストックの有効活用」であり、周辺を含めた地域(コミュニティ全体)を考えた「環境の維持・改善」「持続可能性」問題であり、その第1段階が”市街地縮小としてのコンパクトシティ”だってことではないでしょうか(これ自体が目的ではない)。
「論文」が指摘(第3行)する「市街地近郊の農業者の市街化への期待」は、市街地拡大の一つの要因でしたし、だからコンパクト化問題は、こうした都市近郊農村との連携が極めて重要だってことでしょう(「都市的農業地域」って言葉がありました。これもいずれご紹介したいと思います。商店街のお陰で勉強する範囲が拡大しますね。感謝感謝です)。
筆者もある時期「米流通問題」を勉強した時期があって、「食糧管理法」(食管法)廃止に向けた10年間程度でしたが、その頃の米作中心の農家の所得保障制度(米価審議会)が無くなり、その後の農業政策はどうなるのか、そんな議論をしてたことを思い起こしてます。現実は休耕・耕作放棄地が増加し、食料自給率が低下し、先進国としての条件が満たせないままこれと言った解決策もない現状を考えると、ここで商店街が”一肌脱脱ごうか!”って気分もありますが、”大風呂敷に過ぎるかな”とも・・・。全部引き受けるって分けではありませんから・・・・。
2.コンパクトシティを実現するための課題は
「論文」で指摘している課題を整理してみると、分かりやすくなります。
@「豊かな農村・農業への取り組み」:上掲資料にあるように「所得格差」は大きい問題です。自分でやるより大型店に貸した方が高収入なら、それを選びたくなるのは当然でしょう。農業所得の問題は、確かに”生産性”もあるでしょうが、多くの農産物・水産物も同じですが、中央卸売市場を中心にした”価格形成機構”問題も大きな要因です。「豊作貧乏」とか「生産コストを回収できないセリ取引」(原油価格の高騰で漁船が出漁しない)だとか、この問題も無関係ではありえません。
A「地域ぐるみの循環型経済の構築」:ゼロエミッション型食品リサイクルの構築も重要な問題です。とくに農業生産物の「地域内循環システム」(食品リサイクル法改正最新版)を見ると商店街の役割も大きいって感じです(いずれ改めまして検討します)
B「街なか居住と郊外居住」:これは本再生シリーズでも触れましたが、改めて検討したいと考えます。地域の金融機関を巻き込んだリバースモーゲージもご紹介済みです。
C「自冶体の能力」:お役所自体が郊外部へ移転してしまうなんて発想ですから、そもそも無理かもしれませんが、「第三の公共空間」として”指定管理者制度”で商店街が”お助け”すれば、お役所も長期的展望に根ざした政策課題を検討できるかも・・・。
またまた商店街問題が「都市農業」(都市近隣の農業)問題へと”飛び火”しました。「個店問題」ですら大変なのに・・とご批判あるかもしれませんが、個店問題を「個店」の問題として考えるよりは、商店街問題として”農業との連携”考えることの方が、解決の糸口を見つけやすいだろうと言うのが筆者の”予感”です・・と、まあ、こんなことでまたしばらくお付き合いください。コンパクトシティから近郊農家とのコラボレーション問題への”飛び火”、これも想定内の問題でした。
