2008/3/4  0:00

Heavy Metalのルーツを探訪(つづき)  検証




前回は、語句及び歌詞における“Heavy Metal”のルーツを探訪しました。
今回はいよいよ私達が知ってる“Heavy Metal”についてです。








ジャンルとしてのHeavy Metal

“Heavy Metal”というジャンルは音楽以外でも使われているようですので、まずはそちらから・・・・・。
もともとはSF(サイエンス・フィクション=空想科学小説)の中のジャンル名だそうです。
SFの中でも特に科学に重点を置く一派をそう呼んでいるようです。
この辺りは全然門外漢ですので、ココまでで・・・・(汗)


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音楽ジャンルとしては、

1974年「BLUE OYSTER CULT」でデヴューしたBLUE OYSTER CULT(以下BOC)。
このアルバムのプロデュースというか後見人だったサンディー・パールマンがBOCの音楽を“Heavy Metal”と形容した事が最初といわれています。

・・・・・という事で・・・・・

改めて聴いてみました。

私が書くまでもなく、色々な所で言われていますが、
このアルバムの音が、現在の“Heavy Metal”の音ではない事を再確認しました。

そうなると疑問点が2点程、


1.サンディー・パールマンはBOCの何を持って“Heavy Metal”と形容したか?
2.現在、私達が把握している“Heavy Metal”というジャンルは、いつ頃、どのような変遷で変わり定着していったか?



BOCはサンディー・パールマンの支配下に置かれたバンドです。
このバンドを作った際、目標をBLACK SABBATHに置いていたそうです。
この時期SABBATHは“Heavy Rock”と形容されていたようです。
SABBATHに比べ、都会的、人工的な“冷たい”エッセンスがある為、“Metal”を使い
Heavy + Metalで"Heavy Metal"になったのではないでしょうか。

しかし個人的には、BOCの目標がSABBATHであったにしろ、実際のアルバムを聴いた感じでは、むしろSTEPPEN WOLFの方が近い音楽性だと思うのですが・・・・個人的な見解の差かな〜?
BOCのライヴアルバムでもこの"Born To Be Wild"のカヴァーが収録されています。
STEPPEN WOLFは、やはり"Born To Be Wild"と、この1曲で語られる事が多いのですが、全体を通せば結構プログレッシヴで、BOCに近い音楽性を持っています。
また、"Born To Be Wild"は、バイク乗りのアンセム的な1曲。
バイカーといえば、デニム&レザー。代表的?なバイカー集団、ヘルズ・エンジェルズは鋲のリストバンド、、、、と
現在のHeavy Metalと共通点は多いです。

この点を考慮すると、、Heavy Metalというジャンルは、、、、、

都会派サバス宣言(Heavy Rock + Metal)
バイカーご用達のハードロック

というダブルミーニングでサンディー・パールマンは使ったのではないかと思います。


さて、次にHeavy Metalが使われたのが、米国から遠く離れた英国。
1979年、New Wave Of British Heavy Metal(N.W.O.B.H.M)だと思います。
(現実には1978年より、ディスコで始まったHeavy Metal Night)

このHeavy Metal Nightで取り上げられた代表的なバンドは
IRON MAIDEN, SAXON, SAMSON, DEF LEPPARD, DARK STAR, DIAMOND HEAD, PRAYING MANTIS,LIMELIGHT, TANK 等

これらインディーからの勢いが、現実化され、N.W.O.B.H.Mブームとなり、上記バンド達がメジャーデヴューしました。

しかし、なんと言うか・・・・・

この時期にデヴューしたという事実だけで、音楽的にはてんでバラバラですね(笑)

この時代の背景はパンクの影響で云々、、、、と語り尽くされていますので省略しますが、
この1978年。メジャー英国ハードロック、ヘヴィーロック界は激動の年でした。

1978年
DEEP PURPLE解散
RAINBOWからロニー脱退
BLACK SABBATHからオジー脱退
UFOからマイケル・シェンカー脱退
THIN LIZZYにゲイリー・ムーア加入
QUEEN「JAZZ」発表(どんどんハード・ロックより離れていく)
LED ZEPPELIN:ロバート・プラントの事故と愛息の死による活動停止(解散説が流れる)
SCORPIONSからウリ脱退
BAD COMPANY :長期休養中

この年に『Burrn!』があったら、ネタに困らなかったでしょうね(笑)

そして敵対する?パンクロックにおいても・・・・・

SEX PISTOLS解散

このような背景で、インディーの世界から湧き上がったのが、N.W.O.B.H.M.です。

N.W.O.B.H.MのHeavy Metalは、既存のハードロック、ヘヴィーロックバンドが激変している中、新しい勢力という意味です。
その際に、上記旧勢力との差別化を図る為にハードロック、ヘヴィーロックという言葉を使わず、米国から輸入されたトレンドである"Heavy Metal"という言葉を当てはめたのではないかと思います。

つまり、ここでの"Heavy Metal"は


1979年以降にインディーより話題になったハードロックバンドの総称


と見て良いのではないかと思います。
残念ながら、現在使われている"Heavy Metal"とは趣が違いますね。

しかし、その1年後の1980年、、、、、

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JUDAS PRIEST 「BIRTISH STEEL」を発表。

「英国の鋼」と銘打ったこのアルバム、いかにも“Metal”を意識したアルバム名ですね。
内容面でも、N.W.O.B.H.Mを意識してか、小細工なしの非常にシンプルな内容です。


そして、このアルバムの収録曲に"Metal God"という曲があります。
正直、JUDASにしては、なんて事ない曲(ファンの方ゴメン)なんですが・・・・・。
この曲、サビの「メ〜〜タル ゴッド〜」が耳に残ります。

まさか・・・・これで洗脳・・・・・

とは、このバンドの場合冗談でも言えませんが(←言ってる)
確かに洗脳されてもおかしくない程、印象に残るサビです。


さて、JUDAS PRIESTは、1974年にデヴューしていますので、N.W.O.B.H.Mの範疇には入りません。
また、1978年のハードロック激動の年にも彼らは無関係でした。

うがった見方をすれば、1978年辺りからのアンダーグランドにおけるハードロック熱を感じて、自ら“メタル・ゴッド”宣言をし、Heavy Metalの頂点に立ってしまおうと考えたのではないでしょうか?
要は、新しい“Heavy Metal”という言葉は、我々が先駆者であり、頂点である。と。

現実にこの「BRITISH STEEL」は全英最高位3位となり、英国での地位を確立していますので、これにより英国における“Heavy Metal”は確立されたんじゃないかと思います。

この確立された“Heavy Metal”が日本へ、米国に逆輸入され、今のHeavy Metalになったのでしょうか。


今の私にはココまでが限界です。「そうじゃない」と言う方、是非ご教示ください。



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