2008/4/21 15:51
HR/HMの隣人達 〜土牛編〜 American Rock
今でも覚えています。(とあるFMラジオ番組にて)
DJ:「さて続いての曲は、ニューアルバム「LIVING IN OZ」を出した、リック・スプリングフィールドです。この人は、俳優で成功し、歌手でも成功しています。しかも自分で作詞・作曲もしているという凄い人です。」
アシの女の子「へぇ〜。そうなんですか。日本人に例えると誰ですか??」
ーーーーー放送事故にならない程度の沈黙ーーーーー
DJ:「か・・・・・加山雄三さんかなぁ〜」
涙がでました・・・・・・
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笑いすぎて(笑)
今なら、福山とか織田とかなんだろうな〜
さて、今回はリック・スプリングフィールド(以下:土牛)です。
BON JOVIの成功は、楽曲の良さ、ライヴパフォーマンスなど数々ありますが、その中には、“ジョンのルックスの良さ”もその理由のひとつです。
ジョンがShinning Starになる前にその位置にいたアーティストがいました。
彼は、音楽では、グラミー賞を獲得。俳優としては高視聴率番組への出演と、実績だけみれば、ジョン・ボンジョヴィを超えています。
土牛はオーストラリア出身のミュージシャンでした。豪で有名なZOOTにギタリストとして加入。ZOOT解散後ソロに転向し、渡米。Capitolと契約します。1stソロ「BEGINNINGS」収録のシングル"Speak To The Sky"が全豪1位、全米で17位にランクインします。
順風満帆のスタートでしたが、ここでマネージャーとのトラブルが発生。裁判まで発展します。
その後、3枚のアルバムを様々なレコード会社から出しますが、レコード会社の倒産などで、泣かず飛ばず。
土牛も、食うために俳優に転進します。
俳優を続けながらも、「WORKING CLASS DOG」をレコーディングをし、RCAと契約しますが、なぜかアルバムはお蔵入りになってしまいました。
しかし俳優業では、出演したドラマ「ジェネラルホスピタル」が平均30%以上の高視聴率、中でも彼が出演している回の視聴率が軒並み40%を超える大ヒット。
このドラマのおかげで、「WORKING CLASS DOG(ジェシーズ・ガール)」は発売が決定されます(81年)。
「WORKING CLASS DOG」からは、"Jessie's Girl"(全米1位)、"I've Done Everything For You"(サミー・ヘイガーのカヴァー、全米8位)などヒットを連発。
アルバム自身も最高位7位まで上がります。
次作「SUCCEES HASN'T SPOILED ME YET(アメリカン・ガール)」(82年)も勢いは続きます。
アルバムは最高位2位。シングル"Don't Talk to Strangers"(2位)"What Kind of Fool Am I"(21位)"I Get Excited"(32位)
この年、最優秀ロックヴォーカリストでグラミー賞獲得します。
勢いは続きます。
翌83年「LIVING IN OZ」、自ら主演を務めたサントラ「HARD TO HOLD(84年)」とも大ヒット。
シングルでも"Affair of The Heart"(9位)や"Love Somebody"(5位)など、出した6枚全てがチャートインしています。
これだけの成功を掴んだリック。成功に対する代償でしょうか。プライベートの時間がなくなります。追い討ちをかけるように、実父が亡くなります。
過去にはJOURNEY。彼の後には、BON JOVI、METALLICAなどが、ほぼ同じ症状になります。大成功を掴んだ故の苦しみが彼を襲うことになります。
バンドであれば、ここで“誰かが抜ける”ということで危機を脱する訳ですが(なぜか共通してベーシストですが/汗)リックはソロアーティスト。精神世界へ逃避しました。
その時の心情が、「TAO」という作品に現れます。
「TAO」は賛否両論でした。チャートでも最高位22位(他アーティストから見れば全然売れていますが)でした。
しかし、土牛は己の心情を吐き出してスッキリしたのか、「家族との時間を大切にしたい」との事で休養します。
3年間の休養をとり、88年「ROCK OF LIFE」でカムバックします。
しかし全米ツアーを始めるその時に、オートバイ事故に遭い、ツアーはキャンセル。
土牛はかなり落ち込んだのか「歌手休養宣言」を出し、もうひとつの彼の顔「俳優業」に専念します。
〜時は過ぎまして・・・・・1997年〜
欧州にて、ティム・ピアス(G)、ボブ・マーレット(Key)とSAHARA SNOWというプロジェクトを組み、アルバム「SAHARA SHOW」を発売します。
※ひょうすべがこのアルバムの事を知ったのが、「KARMA」の時。
「TAO」「ROCK OF LIFE」時に、模索していた“ROCKと打ち込みの融合”がこのアルバムで開花します。
ティム・ピアスは以前より、土牛と組んでましたが、ボブ・マーレットはロブ・ハルフォードのTWOの元メンバーで、MOTLEY CRUEやIOMMIなどを手がけたHM/HRファンにとっては、“敵”な存在ではあるものの、重低音な人。
この2人と組んで、この音は意外でしたが、土牛のソロの延長戦上と考えれば、納得いく内容です。
翌98年、久しぶりのニューアルバム「KARMA」でソロ復活をします。
東海地区在住の方にはおなじみのこのタイトル。内容は、非常にオーガニックというか、ベテランミュージシャンが良く出すような、落ち着き過ぎた内容で悪くはないのですが「あぁぁぁ土牛、お前もかぁ〜」と思ったのも事実です。
ベスト盤に匹敵する、曲目のライヴ盤「Alive:The Greatest Hits」(コーラスでスタン・ブッシュが参加、土牛の由来有/笑)
この辺りから、他のベテランミュージシャンとの同じ流れになってきて、「次は企画盤なんだろうなぁ〜」と思いきや、、、、。
2004年、自らのレーベルを立ち上げ、オリジナルアルバム「SHOCK / DENIAL / ANGER / ACCEPTANCE」発売と(日本未発売)、ちょっとビックリしたのですが、
2005年カヴァーアルバム「THE DAY AFTER YESTERDAY」 、2007年クリスマスアルバム「CHRISTMAS WITH YOU」とベテランミュージシャンが通る道を順調(?)に進んでいます。
では、ひょうすべお気に入りのアルバムは、、、、、これ。
「SHOCK / DENIAL / ANGER / ACCEPTANCE」
ミュージシャン復活後、2枚目のソロオリジナルアルバムです。
タイトルに、ありえない状況に出会った場合の人間の心理状態を表した
「Shock(ショック)→ Denial(否定 そんなはずはない)→ Anger(怒り 誰のせいだ!)→ Acceptance(受け入れ)」
アルバムですが、従来からの土牛ファンは、こんな状況になったのでは、と思います。
端的に言ってしまえば、もしも、このアルバムが、土牛のアルバムでなく、どこかの新人のアルバムであったなら、充分に「Burrn!」誌にアルバム評が掲載される内容だと思います。(しかも悪くない点数で)
80'Sのメロディーをそのまんまであれば、“古くさい”印象もあるのでしょうが、ボブ・マーレットの参加が、今風の音作りになっており、ハードでワイルドな質感があります。
重いながらも、キャッチーなメロディーがノッケから3連荘ですので、聴く方も引き込まれしまいます。後半スローな曲が続きますので、少々中だるみしますが(17曲もあるんで)何度も聴けてしまう内容は、ピカイチです。
残念ながら、このアルバム国内盤は出ていません。(なぜか次アルバムのカヴァー集は出てるのですが)国内盤発売の残された可能性は、次オリジナルアルバムの内容次第ではないかと思われます。
輸入盤では、シッカリと販売していますので、是非80年代に浸ってください。
