2008/5/14 6:43
インフレ イギリス暮らし (全般)
4月のイギリスはインフレ率が3%と、政府のターゲットをはるかに上回る数字という発表があった。燃料費や食料費が物価上昇を引っ張り、下がり始めた住宅価格の効果も薄かったという。今週British Gasがまたまたまた値上げを発表し、ただでさえ物価高で苦しいところ、ますます出費が増えそうでいかん。
毎度のこと頭に来るのが、「インフレ率に合わせるため値上げする」と、サービス改善やコスト削減の努力もたいして見せず、上昇コスト分を容赦なく消費者に課す売り手側の姿勢。どうみても便乗もあるよなー、と思う。今日、職場の自動販売機でチョコレートを買おうと思ったら、45ペンスから50ペンスに値上がりしていた。私の怒りは、こういう些細なところから来ているのだけど、その分月給も上げてもらわないと割に合わんと思った。
毎度のこと頭に来るのが、「インフレ率に合わせるため値上げする」と、サービス改善やコスト削減の努力もたいして見せず、上昇コスト分を容赦なく消費者に課す売り手側の姿勢。どうみても便乗もあるよなー、と思う。今日、職場の自動販売機でチョコレートを買おうと思ったら、45ペンスから50ペンスに値上がりしていた。私の怒りは、こういう些細なところから来ているのだけど、その分月給も上げてもらわないと割に合わんと思った。
2008/5/13 23:23
Cotswalds (7) - Oxford 旅行
旅の終点はオックスフォード。「村」ではないがコッツウォルズの外れにぎりぎり収まっているからよしとしよう。
私にとっては、2005年夏にここの院を卒業して以来の訪問。ほぼ3年ぶりとはいえ、何百年も続いているこの大学街がそうそう変わるわけもなく、いくつかテナントが入れ替わった店はあったものの、馴染みの風景がそこにはあった。
ボートの練習をする学生たち。テムズ川も、これくらい上流に来るとむしろキレイだ。ロンドン市内のあの飲み込むような川とは随分様相が違う。
Christchurch Meadowには、この時期、やっぱり牛たちがいた。むしゃむしゃむしゃむしゃ。。。
いくつかカレッジを回り、パブ飯を済ませて、宿に帰る。
2008/5/11 23:58
プレミアリーグ決着 サッカー
おそらくは今年一番の暑さとなった日曜日、プレミアリーグの全日程が終了した。何を血迷ったか黒いTシャツで外出して、早々に熱に滅入った私であったが、こんな暑い中サッカーする選手もエラいこっちゃと思った。
この最終節までマンUとチェルシーが勝ち点で並び、この試合如何でどうとでもなる展開も、マンUがキッチリ勝利を収めて優勝。驚異的に少ない失点、内容が酷い試合でも一発で点が取れるロナウドorルーニー、厚い選手層と、終わってみれば横綱だった。
一方でダービー、バーミンガム、レディングの3チームが降格。うち2チームは昇格即降格、レディングも2シーズンもたずに降格と、中位以下にはものすごく厳しいリーグでもある。
上位4つは、今年もまたマンU、チェルシー、アーセナル、リバプールで占めた。どのチームもチャンピオンズリーグで決勝トーナメント上位に進むなど充実していたが、杉山茂樹氏のこの記事にはひとこと。
http://number.goo.ne.jp/soccer/world/column_cl/20080509-1-1.html
たしかにリバプールはやりくり上手で、シーズン終盤に強くなってきたのは事実。しかし、「出遅れ覚悟で」選手を試した序盤は、結果的にはものすごく高くつき、首位争いからは早々に脱落し、一度も優勝争いに絡むことはなかった。この点に関してはベニテス監督に対する批判はものすごく強く、特に3シーズン前にチャンピオンズリーグで優勝していることもあり、実は、「もうヨーロッパ戦線はいいから、プレミアリーグのタイトルを取ってくれ」という声が大きかったのである。何しろ国内リーグに対するプライドがものすごく高いから、その制覇が「残念賞」にあたるかどうかは、私の目からは疑わしい。チェルシーが決勝戦で勝てば、どういう反応になるか確かめやすい。
もう一つブーイングは、シーズン前にマンチェスター・シティを買収したタクシン・元タイ首相。亡命中のイギリスでこのチームを凡庸なクラブを買い、私財をつぎ込み、エリクソン元イングランド監督を招聘し、上位進出を狙った(というよりも、サッカー人気の高い母国タイでのプレゼンス増加という動機が強かったといわれている)。シーズン後半は失速したものの、近年の最高位9位で終えたが、エリクソンを解任するらしい。いくら金をつぎ込んでも、1シーズンでどうにかなるわけでもない。「金も出すが口も出す」悪しきオーナーの典型となりつつあり、サポーターの大反対をくらっている。「どうせサッカーのことなんかわかっちゃないんだよ」と本人はともあれタイの評判も大幅に下げた点でもこの人にはイエローカード。リバプールのアメリカ人バカオーナーにはレッドカードなんだけど、その話は後日。
2008/5/11 23:37
Cotswalds (6) - Burford 旅行
西から東へ移動してきた今回の旅も終盤、バーフォードの村に着く。ここからオックスフォードまで1時間弱となる。ようやく晴れ間も見えた。
この村は、中心(High Street)が坂道の一本道で、特に坂の上から見るといい景色だ。両脇には普通の家屋のほか、カフェやアンティークの店が並ぶ。地元の食材を活かした品々は美味しい。
田舎で道は少ないが、それがためにそれなりに中心部は渋滞する。一本横にそれれば静寂そのものではある。
このコンパスに定規。。。ある家にはさりげなくフリーメーソンのものと思しきマークが彫られていた。うーむ。
「1696」と彫られていた家。ここが建てられた年号と考えるのが自然だろう。この300年以上前とはどういう時代だったか、さっとネットで調べてみたら、イギリスでは名誉革命のころ、日本では元禄時代、忠臣蔵の事件があったころだそうな。その時代から残っている家があり、未だに現役で使われているという事実には驚嘆せざるを得ない。さらに古い家屋もまだまだ使われているわけで。。。
当時の家は背が低く、特に入り口は頭をかがめて入るような高さのところも珍しくない。
2008/5/10 23:00
Cotswalds (5) Bourton and the Slaughters (and loo) 旅行
Bourton-on-the-water「水の上のボートン」という名の村。文字通り中心部には村の象徴である小川が流れている。なぜこのように長ったらしい名前かというと、ボートンという同名の村が存在するため区別が必要なためだ。実際、近くにはBourton-on-the-hill(丘の上のボートン)という村がある。
この小川には土手や堤防はなく、少し大雨が降れば簡単に溢れそうなほどの水位だ。よく見ると川底はコンクリートで整備されていて、さすがに治水を自然のままに任せているのではないようだ。この小川に4,5本橋がかけられ、それぞれが絵になる。昼間は観光客で溢れていても、夕方を過ぎると何かあったのかと思うほど人影は失せる。
ここから30分ほど歩くと、Upper Slaughter, Lower Slaughter、併せて The Slaughtersと呼ばれる村に着く。日本語にすると「大量殺人」なんて意味になるホラーっぽい名の村だが、そういったおどろおどろしい言い伝えがあるわけでもない(たぶん)。イギリスではたまにみかける苗字でもあり、事実、大手法律事務所のひとつは「Slaughter & May」という。
ここは、家の数が数えるほどしかなく、店も一軒もない、鳥と小川と風の音以外は一切聞こえない場所だ。秋口から冬に来れば寂しいことこのうえないだろうが、春先のこの時期は芽も光もまぶしい。
古そうな水車。
赤い顔のガチョウ。何かヘン。
道中トイレに困り、Upper Slaughterで見つけた高級そうなホテルで客ではないが使わせて欲しいと恐る恐る頼む。快諾されてよかった。パンフレットをみると、一泊295ポンド(6万円)からで最低二泊、ウェルカムティーもつく、ミシュラン・レストラン出身のシェフ常駐、とあった。まさに静養所だね。
店もごく少ないので、この地域で困るのはやはりトイレ。私はそのへんの草むらで用を足せばよいが、女性陣はそうそう簡単にはいかず。村にはたいてい公衆便所があるものの、ときどき有料といけずなところがあり、コインを持っていないとアウト。
あるトイレには、「優秀公衆便所コンテスト受賞」という賞状が張られていた。そこは何年も連続で受賞し、ある年は最優秀賞、ある年は星5つ、などとある。ここは今年は星4つの評価を受けたようで、覆面審査員が全国のトイレを回った結果そういう評価が下されたのだろう。4つ星の価値があったかどうかわからんが、このエリア、概して公衆便所は清潔だった。
もう少しで旅も終了。
2008/5/8 6:42
Cotswalds (4) Chipping Campden 旅行
ブロードウェイからほどちかい、チッピング・カムデンの村。「チッピング」とは古い言葉で「市場」の意味らしく、羊の取引で栄えたこの地域には、この単語を冠した村が散見される。また、大抵どの村にも「Sheep Street」という名の通りがある。
蜂蜜色の古い家屋が並ぶこの村とブロードウェイが、絵的には白眉だろう。
乗馬もサマになる。時代劇なんか簡単に設定できる村だろうな。ちなみに、乗馬は「女の子のスポーツ」とされ、男性はポロを除いてまずしない。
ミニチュアに出てきそうな見事な茅葺の家屋が実際に使われている。一般人の家なので写真を撮るのもどうかと思ったが、まぁいいか。そういうつもりで住んでいるだろうし、ここまでくると住民にも外見をキチンと保存する義務がある。イギリス全体で景観には敏感で、私有地とはいえ外観を変えるためには、役所の許可を得なければならないことが多い。そして、変更してよい範囲や、使っていい材料、色など、細かく決められえている。住民の自発的な努力だけでは、さすがに景観保存は難しいんである。
ローカルの食べ物は素朴でいい。小麦やジャムなど地元のマーケットで手に入れるのだろう、この村で食べたスコーンも美味しかった。よくみかけるものよりも、背の高い感じ。クロテットクリームとジャムをたっぷり食べてかぶりつく。
ティータイムで休憩したら、また歩きに出かける。
2008/5/7 22:33
Sunny days ロンドン暮らし
先週末から、気温も20度を超えて連日晴天。去年の5月はまるで寒かったから嬉しい。
先週はまだ曇りや小雨で寒かったから、しまった、休みは1週間早く取りすぎたね。
写真は帰宅した夜の8時過ぎ。この通りまだ結構明るい。外で飲んで帰るには最適。
2008/5/5 22:26
Wicked 映画・ミュージカル・音楽観賞
月曜日はイギリスの数少ない祝日。寒かった4月がうそのように暖かい晴天に恵まれた。
久しぶりにミュージカルを見に行く。「Wicked!」という評判のいい新作。「オズの魔法使い」の前の時代の物語という設定だが、その話自体がどんなものかサッパリ忘れてしまっており、観終わってからしまった、予習しておけばよかったと少し後悔。「そうか、そう話がつながるのか」みたいな楽しみがあったらしくてね。これから行く方はオズのあらすじくらい読んでおくといいです。
「北の(いい)白い魔女」と「西の悪い魔女」がどうやって出会い、生まれたか、という外伝的な話で、よって主人公はともに女性、彼女たちによる熱唱が見所のミュージカルだった。大人も子供も楽しめるストーリーや演出という点ではディズニー的な作りだったが、その臭みを消せるかどうかは役者にかかる。
(Apollo Victoriaにて)
2008/5/4 22:17
Cotswalds (3) Broadway 旅行
ブロードウェイに着く。「広い道」という名のこの村には、蜂蜜色の石が使われた家屋が並ぶ。コッツウォルズでも、地域によって産出する石の色が少しずつ異なり、北東はこうした蜂蜜色で、これが西に向かうと次第に灰色になってゆく。この日は天気はいまいちだったが、日が差すとこの蜂蜜色の石は黄金のごとく輝く。
この村も中心部から10分も行けば田園風景が広がる。これがイギリス人のいわゆる心象風景という人も多い。うねるように続く緑の丘陵地帯。小雨に濡れた葉に、ところどころ点在する古いレンガ造りの村。鳥や家畜の声と、風の音以外は、完全に静寂と静止の世界。こうした静けさと、空間と、木々の緑が何とも気持ちがいい。この気持ちよさを幼い頃から育んでいると、自然回帰も当然のこととしてできるのだろう。「かつていた場所」に戻るだけ、特段の変化ではない。
(ただしイングランド中部以北では、こんな暢気なことを言う場合でない「嵐が丘」的な荒野が広がり、またスコットランドは全く別な風景が広がるから、私の感想はイングランド南部の話に限られる。)
ウォーキングの道中は、あちこちで動物に出会う。白い羊、黒い羊、顔だけ黒い羊、実は羊もさまざまだ。
歩いていたら、馬が寄ってきた。「乗ってく?」なんて言いたげな顔。人に慣れているのか、おとなしく、わざわざ写真用のポーズを撮り、そして、どこか丘の向こうへ歩いて消えていった。
放牧中の牛も多数。静かに座っていたり、草を食んだり、あー、痒い、という具合に水のみ桶に背中をこすりつけていたり。
2時間ほどえっちらおっちら歩くと、Broadway Towerに到着。ウイリアム・モリスも一時期住んだというこれは、19世紀に時の領主がただ珍しいものを作って見せびらかしたいという理由で建てたという説が有力。この手の建物は国中にあり、folly(ばかげた大建築)という単語もあるほど(でもこのちっぽけな塔で入場料4ポンドも取りおった)。
にわか雨の合間を縫って、村にまた歩いて戻る。道中は泥にはまり、糞にまみれ、雨に濡れ、筋肉痛に苦しみと、それなりタイヘンなのだが、それでこそ感覚が取り戻せるというもの。
ここに住んでいて有形無形に感じられる静けさと距離感と自然とが、私は実は好きなんである。それが目の前に広がるこの地方は、何度でも行きたい。住むには金が足りない。車の運転できないし。
2008/5/4 18:13
New Mayor ロンドン暮らし
小旅行で不在中の5月1日には、ロンドン市長選があった。この日はあちこちの地方自治体で選挙が行われた。ブレア政権末期から続く労働党離れは、ブラウン政権になっても回復の兆しは見えず、むしろ悪化の一途で、労働党はこの40年で最大規模の敗北を喫した。この流れはロンドンでも覆すことができず、3選を狙った労働党公認の現職ケン・リビングストンは保守党公認のボリス・ジョンソンに敗れた。
リビングストンは老獪な名物市長で、無謀と言われた混雑税の導入やオリンピック誘致、クロスレイル(新鉄道)建設に目処をつけるなどの成果はあったが、数年間でロケットのように値上がりし世界一高くなった公共交通運賃、減らない犯罪、身辺スキャンダルなど、功罪半ばし、二期8年にはさすがに市民も倦んだ。その批判票を、元ジャーナリストの国会議員で知名度のあるジョンソンが汲んだかたちでもある。ただ、この人も奇抜な言動(と髪型)、時には差別的な発言で、行政運営経験もなく、容貌からしても一癖も二癖もある人物だ。これくらい「濃い人」でないと、このメトロポリタンは治められないのかもしれないけれど、滅茶苦茶になるリスクもある。課題は山積みながら、選ばれてしまった以上、当面任せるしかないか。
ちなみに、ロンドン市内の選挙区では、比較的裕福な地域はジョンソンに、移民が多く比較的荒れた地域はリビングストンに投票したところが多かった。前市長、いろいろ言われるところはあるが、ロンドンを何よりも大事にするというメッセージはあったように思う。
