2008/6/9  23:35

Mario Giacomelli  文化・芸術

末弟Taku&甥っ子輝希がお泊り旅行に来たり、
初の父兄懇親会@アクセルの幼稚園があったりで
すっかりアップが遅くなってしまいました。
皆様におかれましては、いかが お過ごしでしょうか☆

唐突ですが、この春、DVDレコーダーを買いました。
先だっての新聞に加わって、
文明開化の波が我が家にもやっと 届いたという、
まぁ そんな感じでございます。
それまで、TVが苦手な私は、
「ヒマだから TVつけてザッピング」という選択肢が
脳内に存在しなかったため、
見るべき番組すら 見ないで終わることが多かったんですが、
このDVDレコーダーが届いてからというものの、
夫じょにまが せっせ せっせと
もりを好みの番組(美術系、音楽系、世界遺産系)を
録り貯めてくれるようになったため、
時折 録画チェックをするようにもなったのです。

その中でも最近、
ホントに「見てよかった!」と思ったのが
”新日曜美術館”の 写真家 Mario Giacomelli 特集。
番組の進行自体は、Giacomelliファンを自称する
某作家さんの語りの挿入が多く、
若干 辛気臭い構成で 辟易しちゃったんですが、
目を奪われたのは、この1枚の写真。

■一枚のpictureを前にして、言葉がいかに無力なものか・・・

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雪の中に舞い踊る、若い司祭たち。
作品名:「私の顔を慈しんでくれる手のひらなどありません」
1960年代に撮られたシリーズ写真の1枚です。

またもや見事にハートを撃ち抜かれてしまいました。
真っ白に飛んだ背景は、
観るものが今 どこに在るのかを忘れさせるような、
あるいは”在るべきところに在る”と錯覚させるかのような、
強い力を放っています。
その白さの中にあって、倒れ、祈り、跪き、踊る、
黒い衣装をまとった 司祭たち―。
一体この美しさ、愛おしさは どうしたことでしょう。
もーホントに

■あんまりにも好きなので、ちっちゃいけどもう1枚載っける 笑

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好きすぎて 困る〜

このシリーズだけで ジャコメッリを語ることは
勿論出来ません。
他に 有名な作品として、
自分の母親が働いていた
老人ホスピスで撮った写真シリーズ(ホスピス)、
白い漆喰の建物に、黒い衣服をまとう人が住む
実在の町スカルノを撮ったシリーズ(スカルノ)、
また ジャコメッリ自身が死の床にある中で
夢に立ち現れた奇怪なオブジェを作品化したシリーズ
(この憶い出を君達へ)などがあります。
こうして ざっと概観するだけでも、
彼の作品の主題が「生と死」であっただろうことは、
容易に判断が出来ます。
決して目新しくはない、むしろ普遍的なテーマです。
では 一体何がジャコメッリを
「生と死」の語り部として 他と一線を画し、
特殊たらしめているのか。。。

ジャコメッリは、
イタリア東海岸の小さな町、セニガリア生まれ。
9歳にして父を失い、
老人ホスピスで働く母に育てられた彼は、
実業学校に進学後、
印刷業を営むかたわら、
カメラを手に 写真を撮るようになります。
ただし、芸術としての写真に目覚めたのは
20代も後半になってからのこと。
その後も、仕事のない土日のみに作品を制作し、
”アマチュア”写真家として 生涯を貫きます。

このバックグラウンドが彼の作風に
どれほど影響を与えたかは、
まだ彼を知って日が浅い私には 知る由もがありません。
しかしながら、
違う写真を組み合わせて現像するコラージュ法や、
それによって引き起こされる遠近法の混乱、
市井の人々やランドスケープといった
「日常」をモチーフにしつつも
どこか幻想的で雄弁な作風、
更には奇をてらわない、
ストレートなテーマへのアプローチ法など、
ジャコメッリの視点は”プロ”というよりも むしろ、
良い意味で アウトサイダーならではの
自由闊達さを獲得しているようにも 思えます。
そして この自由闊達さこそが、
「生と死」という、芸術にあっては ある種使い古された、
重いテーマの中にあって、
観るものの心に何か浮力を生じさせる作用を
及ぼしているのではないか・・・
とか なんとか言ったら、手放しで褒めすぎでしょうかね。

でも、何というか、
アマチュアならではの真摯さと、
素直な雄弁さ(ストーリー)が
彼の作品からは 感じられて、
とにかく もう にんともかんとも
大好きになっちゃったのよねー。
写真が「物語」や「絵」になれることを教えてくれた
Mario Giacomelli。
出会えて良かった作家さんです。
でも・・・
また欲しい画集が増えてしまった orz
めざし貯金、どれだけ頑張ればいいんだろう!?



2008/6/18  19:55

投稿者:枝子

美術系、音楽系、世界遺産系。私もこの系で
す(笑)だけど、ここの内容若干違いありで
すけど、そうとう分かります。最近、ノース
シドニーの図書館の写真集の充実っぷりに一
週間に二回も足をせっせと運んでいる次第で
す。こんなただ読み他にはない!!っと。私
結構チームポップ魂のセレクション好きです
。音楽と美術に関して言うと、新知識満載で
好きです。ああ。変わってるってなんて素敵
な事なんでしょう!!今日も素敵な絵を教え
てくれてありがとう!!

2008/6/11  9:35

投稿者:もりを

☆サマーちゃん
ありがとう、友よ!夫に「またコメントつきにくい記事あげたな」とか笑われた直後なだけに嬉しいわ。
それにしても最近 じょにま株 上がってんな〜(笑)確かにね〜そゆとこマメだと思う。私が「いいよ 別に〜。めんどくさいし〜。」とか言ってる横で、「ほら、この番組どうだ!コレは面白いんじゃないの!」って せっせと録画予約していってくれて。。。ってあれ?もしかして私がモノグサすぎてボケるのが怖いだけかな?

2008/6/10  20:18

投稿者:サマー

「私の顔を慈しんでくれる手のひらなどありません」ストレートに素敵な写真だね。

もっと素敵なのはじょにま様ですが。

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