2006/10/31  2:28

スケートアメリカ…優勝は安藤美姫選手、浅田真央選手は3位。  フィギュアスケートと浅田真央選手

フィギュアスケートのGPシリーズ、初戦のスケートアメリカは、現地時間の28日、女子のフリー演技が行われた。SPの上位6名が最終滑走組に入る事に決められているが、その6人の中に、日本人選手が3人共入ったのを誇りに思いながらTV放映を観ていると、最終滑走組の6人が、6分間の練習に滑り出して来た。観客の視線は、前日SPで1位になっていた真央選手に集中していた。そんな熱い視線の中、真央選手が初の試みとして取り入れた、ステップからのトリプルアクセルを綺麗に決め、その度に拍手が起きていた。
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真央選手…フリーの演技とエキシビションの演技

フリーの演技が始まろうとしていた。真央選手には、SPトップの気負いはなく、いつもの表情に思えた。またこのプログラムは、1週間前に行われたキャンベルズカッブでも滑っており、最初のトリプルアクセルで転倒したものの、その後は持ち直して参加者の中では115.36と、最高点を出していた。実は、このスケートアメリカのTV放映は、録画で放送していた為、私は既に結果を知っていた。それでも真央選手に限って…と、その後起こる事態を信じたくなかった。「チャルダッシュ」の曲が流れ真央選手の演技が始まった。冒頭に組み込まれていた、トリプルアクセル…。ステップを踏んで跳んだ瞬間、ふわりと抜けたようになり、1回転半になってしまった。数分前、見事に決めていたジャンプだった。期待に膨らんでいた会場の歓声が、溜息に変った。

真央選手は、その後この失敗を引きずるように、ジャンプにも精鋭を欠き、予定していた3回転×3回転や、3回転×2回転×2回転の連続ジャンプも跳ぶ事ができない上に、スピンもスピードを欠き、回転数が足りないままの姿勢やエッジのチェンジとなってしまい、目指していたレベル4どころか、レベル1に終わってしまった。真央選手に何が起こったのだろう?、滑走後のインタビューには、本人も「何故かは分らない、勢いがなかったです」と答えた。私はスケートを滑った経験もないが、フィギュアスケートで、SP、フリーと2つのプログラムをノーミスで揃える事の難しさを痛感し、高い技術だけでは可能ではない、精神的にも非常に繊細でデリケートな競技だと改めて感じた。
自己ベストを更新した安藤選手。 クリックすると元のサイズで表示します

一方、安藤選手は、トリノの苦い経験をバネにして、SPに続いてノーミスで演技を終えた。メディアによっては、「何故オリンピックの時に、この演技が出来なかったか?」と報じているものもあったが、反対にあの時の屈辱があったからこそ…だと大半の人々は思ったに違いない。あのトリノの時は、明らかな練習不足で試合に臨んだ安藤選手…彼女を4回転ジャンプに、こだわり続けさせ、さもチャレンジするだけでいいという気持ちにさせてしまったのは、日本のマスコミだったのではないか?と振り返る。スケート協会やスポンサーの都合による、オリンピック強化選手という立場が、安藤選手を追い込み自暴自棄にしていたとも取れた。マスコミは、チヤホヤと騒ぎ立て、そしてバッシングという形で叩き落す…。その渦中に巻き込まれ、一番翻弄させられたのは、安藤選手だったような気がしている。

今回のスケートアメリカについて、中日新聞の記者が短いコラムを書いていた。それは、日本の報道陣やカメラクルーが、取材対照選手のホテルの通路に陣取り、「出待ち」をしていた事に対しての外国人記者の疑問について…だった。つまり日本の報道関係者が番組制作の為に、浅田姉妹や安藤選手が姿を現すのを待ち構えていたらしいのだが、通路で待つような取材をするのは日本の報道陣だけで、実際に「君達は(通路に立ってまで)何をしているのか?」という質問さえあったらしい。所謂「出待ちしている」と答えると、首をかしげながら理解に苦しむような冷たい視線を向けて去って行ったという。更に地元の新聞にも「日本のメディアの人達は、落ち着きなく選手を追いかける」と書かれたらしい。
 クリックすると元のサイズで表示します  未来ある表彰台の3選手。

日本時間の29日深夜、フリーの公開練習の前にも、選手のインタビューが生放送で放映されていた。このGPシリーズを一連の物語にし、視聴率を上げたいTV局の気持ちは解らなくもないが、選手達の精神的影響を考えると、行き過ぎの帰来は捨てきれない。真央選手の本番での失敗との因果関係が有るとは言えないが、プレッシャーをかけて、追い込んで行くような質問攻撃はやめて頂きたいと思った。 更に欲を言えば、既に日本時間の昼前に終わって結果の出ている試合を「(浅田真央)逃げ切るか?(安藤美姫)逆転はなるか?」と、さも生中継のように演出をするのは、何とかならないかと思った。フィギュアの人気が上がり、TV放映して頂けるのは有り難いが、演出のやりすぎは白けさせる以外の何物でもない。スポーツ番組は、ドラマではない。ストーリーを作るのは、番組の制作側ではなく、選手達のはずであって欲しい。

それにしても、安藤選手の復活は見事だと思った。今大会で安藤選手の出した得点192.59は、国際試合でのSP、フリーの合計点で、スルツカヤ選手(露)の198.06、コーエン選手(米)の197.60に次ぐ歴代3位の成績だった。トリノでの失敗によって、マスコミが「4回転」と騒いでいた喧騒が過ぎ去り、新たな気持ちになって自分のペースで努力出来た賜物だと感じた。マスコミに対しては、真央選手に限らず、とにかく静かに、そして温かく見守って欲しい…と願っている。



2006/11/1  19:28

投稿者:ほたる
☆スピンさんへ No3

>それから全日本選手権とかの録画DVDを観たけど、ちょっと変な感じ。演技と関係ない話とが多くて音楽が聞こえないの。

3月の時ですよね。はい、覚えています。私も話し過ぎって思ったもの。。

>一緒に観てた友だちも「ねぇ、こんなにたくさん何を話してるの?」だって。でも、ご心配なく。日本のTVの名誉のためにちゃんとフォローしておきましたからね。「録画に失敗して裏番組のコメディーの声が入っちゃったの。混線かしら?」って。

あははー。上手いっ!!
地デジ化を目指す日本にTV局にして、そういう事があったら、面白い?です。。

>ん?これだと「日本のTVは混線する」って噂が広まっちゃうかも… まずいなぁ…

イタリアで、まことしなやかに広がり、日本に聞こえてきたら、発進元は
スピンさん!って、言っちゃうかも?
噂は、あっとて言う間に広がるからこわいよ〜。…なんて。。

>じゃあ、またね Ciao ciao♪

は〜い。またね。週末はまた、牧羊犬…おっと失礼、スケート教室の先生なのかしら?
気をながーーーくして、頑張ってね。私も巷の3連休を乗り切ります。

2006/11/1  19:27

投稿者:ほたる
☆スピンさんへ No2

>美姫ちゃんが最初に決めたのは3Lz(ルッツ)+3Lo(トゥーループ)で3+3の中では最高難度で基礎点11.0+GOE1.0で12点、3回転3回転の中で一番簡単な3T+3Tでも8.0だから4回転サルコーの8.5にこだわってるより良かったなって思います。

そうですね。勝ちに行く為には、点数の高い組み合わせを跳んだ方が良いですよね。
でも、また、マスコミは、「次は4回転」と騒いでいます。
自分の意思でなら挑戦して欲しいけど、惑わされないで欲しいですね。

>キミーちゃんも「3Aを跳ぶのか」とかアメリカでは騒がれてたけど、結構アメリカも日本と似てますよね。

そうですね。やはりジャンプは華があるし、見ごたえがあるので言われてしまうのですね。

>日本のテレビクルーはトリノでもお行儀が悪かったかな。ちょっと恥ずかしかったの。

あらら。
スピンさんは、パラリンピックでもボランティアをなさっていたから、
裏方事情もよく分りましたよね。
同じ日本人として恥ずかしいとは、悲しかったですね。

>競技会場ではミックスゾーン以外は選手たちの聖域なんだけど… それにプラクティスだから良いってものでもなくて観客が入ってないときにリンクサイドで騒がれると声が響いちゃって大変です。

はっきり言ってそれは邪魔/妨害の1つですよね。

>それにプラクティスでは他の国の選手も一緒に練習してるから、もし選手の集中を途切れさせて怪我に繋がったらどうするつもりってハラハラしちゃいます。

選手の方達は集中している時ですものね。
世界体操の時でも、きっとそうだったのかなって思いました。

2006/11/1  19:25

投稿者:ほたる
☆スピンさんへ No1

スピンさん、
フィギュア経験者の方の目から観た、感想…ホント、勉強になります。いつもありがとう。

>真央ちゃんみたいなジャンプの失敗は、跳んだ瞬間に「失敗!」って判断して転倒を防ぐために自分で体を開いてるから。

なるほど…体を開くので、ふわっとして見えるのですね。

>少しジャンプに入る前のスピードが足りなかったのかな?

あのまま閉じたままいたら、転倒する可能性のあったのですね。
本人も、後で「勢いが足りなかった」と言っていましたので、仰るとおりだったのでしょうね。

>3Aを失敗したあとのコンビネーションジャンプで2A+2Tを跳んでるけど、ここは調子が良かったら3A+2Tを跳ぶ予定だったのね…

アクセルジャンプは、3Aを1回にするのかと思っていたら、
ダブルアクセルのコンビも跳んでいたのですね。
きっと、NHK杯では跳んで成功してくれると信じています。

>シーズン緒戦から3Aを2つ入れてくるなんて、やっぱり真央ちゃんはスゴイですね。簡単なジャンプだとステップから入るジャンプは珍しくないけど3Aをジャンプから入るところがビックリ!!

荒川選手も、今の現役選手の中では、彼女しか出来ないと明言していました。

>それから着氷したあとは普通右足の外側エッジ体重で“C”の形で左回転するんだけど、真央ちゃんのは逆回転をかけて“S”の形。これも、とっても難しいの。

そうなんですね。私達は、ただ観ているだけだけど、
一つ一つとても難しい技が組み込まれているのですね。
もっと、勉強しないといけないです。。スピン先生…宜しくです♪


2006/11/1  19:06

投稿者:ほたる
☆ヌマンタさんへ

ヌマンタさん、こんにちは。良いお誕生日でしたか?

>浅田選手にせよ安藤選手にせよ、十代後半という微妙な時期。

はい。スケートをしていない子達だって精神的に悩んで不安定になる年頃ですよね。

>身体の成長と揺れ動く思春期の軋轢に葛藤する年齢の少女たちです。


はい。大人へのステップをどう昇るか、誰にとっても大切な時期だと思います。
私も、彼女達の時期に受けた教育は、今の自分に大きく影響していると思っています。

>彼女等を食い物にして稼ぐのがマスコミ。そのマスコミに踊らされがちなのが、我等一般市民だという、情けない現実。

そうですね。ニーズがあるから、エスカレートして行くのですよね。
前に何処かで書いたと思うのですが、舞ちゃん、真央ちゃんの練習していたリンクの上に、
知り合いが住んでいるのです。マスコミも増えましたが、見学の人も増えて、
練習環境としては厳しくなったそうです。週刊誌に取りだたされたり、
もう少しプライバシーを守ってあげて欲しいですね。

>彼女等がマスコミにつぶされないことを願います。

仰るとおりです。私達も静かに見守る姿勢を忘れないでいたいです。

2006/11/1  18:59

投稿者:ほたる
☆rikuさん、rikkoさんへ

rikuさん、rikkoさん、こんにちは。

>いよいよ、シーズンインしましたね♪しかも予想外の展開で。

はい。始まりましたね〜。これから毎週大会があると思うと、わくわくします。

>ボク的には、とってもうれしかったアメリカ大会でしたけど、

安藤選手の復活?というか、成長ぶりは、素晴らしかったです。


>今回のほたるさんの記事に書かれている内容は、ボクも全てにおいて同意見ですね。

ご同意頂いて、ありがとうございました。

>特に日本のマスコミに対しては、ボクも言いたいことがたくさんあったりなんかします。

トリノの時の事をスピンさんが書いて下さっていますよね。
スポーツに限らず、ちょっと、行き過ぎかなぁ、と思う事もしばしばですね。

>やはり日本には、本当の意味でのスポーツジャナリスト(スポーツジャーナリズム?)はいない、もしくは非常に数少ないんでしょうね。残念ですけど。

そうですね。スポーツも文化の1つとしてもう少し、大事にして欲しいです。

いよいよ、カナダでは、村主選手と恩田選手が、金ユナ選手と
滑りますね。
男子も高橋選手が、強豪の中で滑ります。今からとても楽しみです。

2006/11/1  11:02

投稿者:スピン

Ciao ほたるさん

真央ちゃんみたいなジャンプの失敗は、跳んだ瞬間に「失敗!」って判断して転倒を防ぐために自分で体を開いてるから。少しジャンプに入る前のスピードが足りなかったのかな?3Aを失敗したあとのコンビネーションジャンプで2A+2Tを跳んでるけど、ここは調子が良かったら3A+2Tを跳ぶ予定だったのね… シーズン緒戦から3Aを2つ入れてくるなんて、やっぱり真央ちゃんはスゴイですね。簡単なジャンプだとステップから入るジャンプは珍しくないけど3Aをジャンプから入るところがビックリ!!
それから着氷したあとは普通右足の外側エッジ体重で“C”の形で左回転するんだけど、真央ちゃんのは逆回転をかけて“S”の形。これも、とっても難しいの。

美姫ちゃんが最初に決めたのは3Lz(ルッツ)+3Lo(トゥーループ)で3+3の中では最高難度で基礎点11.0+GOE1.0で12点、3回転3回転の中で一番簡単な3T+3Tでも8.0だから4回転サルコーの8.5にこだわってるより良かったなって思います。キミーちゃんも「3Aを跳ぶのか」とかアメリカでは騒がれてたけど、結構アメリカも日本と似てますよね。

日本のテレビクルーはトリノでもお行儀が悪かったかな。ちょっと恥ずかしかったの。競技会場ではミックスゾーン以外は選手たちの聖域なんだけど… それにプラクティスだから良いってものでもなくて観客が入ってないときにリンクサイドで騒がれると声が響いちゃって大変です。それにプラクティスでは他の国の選手も一緒に練習してるから、もし選手の集中を途切れさせて怪我に繋がったらどうするつもりってハラハラしちゃいます。

それから全日本選手権とかの録画DVDを観たけど、ちょっと変な感じ。演技と関係ない話とが多くて音楽が聞こえないの。一緒に観てた友だちも「ねぇ、こんなにたくさん何を話してるの?」だって。でも、ご心配なく。日本のTVの名誉のためにちゃんとフォローしておきましたからね。「録画に失敗して裏番組のコメディーの声が入っちゃったの。混線かしら?」って。ん?これだと「日本のTVは混線する」って噂が広まっちゃうかも… まずいなぁ…

じゃあ、またね Ciao ciao♪

2006/10/31  9:51

投稿者:ヌマンタ
http://diary.jp.aol.com/zsf4wxzva7/

浅田選手にせよ安藤選手にせよ、十代後半という微妙な時期。身体の成長と揺れ動く思春期の軋轢に葛藤する年齢の少女たちです。彼女等を食い物にして稼ぐのがマスコミ。そのマスコミに踊らされがちなのが、我等一般市民だという、情けない現実。彼女等がマスコミにつぶされないことを願います。

2006/10/31  7:11

投稿者:riku

ほたるさん、おはようございます。
いよいよ、シーズンインしましたね♪しかも予想外の展開で。
ボク的には、とってもうれしかったアメリカ大会でしたけど、今回のほたるさんの記事に書かれている内容は、ボクも全てにおいて同意見ですね。

特に日本のマスコミに対しては、ボクも言いたいことがたくさんあったりなんかします。やはり日本には、本当の意味でのスポーツジャナリスト(スポーツジャーナリズム?)はいない、もしくは非常に数少ないんでしょうね。残念ですけど。

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