2008/5/8 1:16
俺だけの世界 学校
5月7日の記述「兄弟コンプレックス」の続きです。
D君は、中学と高校もお兄さんと同じ私立一貫校でした。
私立一貫校という校風もあって、中学、高校の数年間に渡り、D君は「○○君の弟」と見られる立場にあったようです。
中学に入ったD君の最初の担任は、お兄さんのことも良く知っている先生でした。
「君は○○君の弟か!○○君は優秀だったからなぁ」
中学最初のホームルームでそう言われたのだそうです。
体育の授業で、D君の不真面目さを注意した先生は、
「お兄さんはそんな態度を絶対見せなかったぞ!」
と言ってしまったのだそうです。
高校に進んでも同じことが繰り返されます。
数学の教科担任から、
「お兄さんは元気か?
…そうか、お兄さんはそんな立派な大学に行ったのか!お前もお兄さんのように頑張れ」
などと言われたこともあったようです。
各先生方には、もちろん悪意はありません。
単に、かつての教え子を懐かしんだり、D君を激励したかったりしただけなのです。
しかし周囲が考える以上に、
D君は「兄を引き合いに出されること」や「兄の優秀さを語られること」に疲れていたのです。
このような問題は、異性の兄弟の場合でもあり得ることですが、
同性兄弟(姉妹)の時は、一層過敏に反応するようです。
周囲の者は、同性の兄弟(姉妹)の場合、比較することはもちろん、引き合いに出すことにすら、
慎重になった方が良いと言えます。
また兄弟間の年齢差が小さい方が、このようなケースでよりストレスを起こしやすいようです。
お兄さんと同じ大学を第1志望にしていたはずのD君は、ある日の英語の授業後、
私にこう切り出しました。
「先生、ちょっと相談したいんですけど・・・
あの、大学受験が全てじゃないですよね。
俺、ダンスの学校に行きたいんです・・・。
でも・・・受験じゃなくても勉強は必要だと思うんで、先生の授業は続けたいんです」
さらにD君はこんな風に続けました。
「突然変なこと言ってすいません…
でも俺、アニキと同じはもう嫌なんです。
アニキとは違う世界に行きたいんです。
ダンスの世界は・・・俺だけの世界なんです」
この項は明日に続きます。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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D君は、中学と高校もお兄さんと同じ私立一貫校でした。
私立一貫校という校風もあって、中学、高校の数年間に渡り、D君は「○○君の弟」と見られる立場にあったようです。
中学に入ったD君の最初の担任は、お兄さんのことも良く知っている先生でした。
「君は○○君の弟か!○○君は優秀だったからなぁ」
中学最初のホームルームでそう言われたのだそうです。
体育の授業で、D君の不真面目さを注意した先生は、
「お兄さんはそんな態度を絶対見せなかったぞ!」
と言ってしまったのだそうです。
高校に進んでも同じことが繰り返されます。
数学の教科担任から、
「お兄さんは元気か?
…そうか、お兄さんはそんな立派な大学に行ったのか!お前もお兄さんのように頑張れ」
などと言われたこともあったようです。
各先生方には、もちろん悪意はありません。
単に、かつての教え子を懐かしんだり、D君を激励したかったりしただけなのです。
しかし周囲が考える以上に、
D君は「兄を引き合いに出されること」や「兄の優秀さを語られること」に疲れていたのです。
このような問題は、異性の兄弟の場合でもあり得ることですが、
同性兄弟(姉妹)の時は、一層過敏に反応するようです。
周囲の者は、同性の兄弟(姉妹)の場合、比較することはもちろん、引き合いに出すことにすら、
慎重になった方が良いと言えます。
また兄弟間の年齢差が小さい方が、このようなケースでよりストレスを起こしやすいようです。
お兄さんと同じ大学を第1志望にしていたはずのD君は、ある日の英語の授業後、
私にこう切り出しました。
「先生、ちょっと相談したいんですけど・・・
あの、大学受験が全てじゃないですよね。
俺、ダンスの学校に行きたいんです・・・。
でも・・・受験じゃなくても勉強は必要だと思うんで、先生の授業は続けたいんです」
さらにD君はこんな風に続けました。
「突然変なこと言ってすいません…
でも俺、アニキと同じはもう嫌なんです。
アニキとは違う世界に行きたいんです。
ダンスの世界は・・・俺だけの世界なんです」
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