2008/1/6  13:49

『魔性の中国投資』の抱えるハイリスクと『資源&新興国バブル』  分類なし

ハイリスクだと分かっていても、どうしても魅力的なのが中国の株式市場。
投資家を魅了して止まない中国株のリスクについての説明で、大変よくまとまっているものを、昨年末に見つけたので、リンクを張っておきます。↓
壊れた中国ー無秩序国家の惨憺たる状況は10年後も変わらないー

(以下、末尾だけの結論だけ 抜粋 引用)

中国の経済モデルの短所を並べると長いリストになる。しかし、今の中国と違う中国を期待する方がおかしいのではないか。
多くの親中派は、わずか30年でここまで発展してきたのは素晴らしいと胸を張る。
確かに、その成長スピードは史上類を見ない速さだったが、それだけに金融制度や食品の安全確保、年金支給、環境保護の近代的システムを作る前に、(中国は)“欧米の世紀”に取って代わろうとしているのだ。

「中国は現在の標準を遵守すべきだと米国人は考えるが、それほど遠くない過去に同じような問題を自分たちも抱えていたくせにね」と、米ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)のジョージ・デイビッドCEO(最高経営責任者)は言う。

ただし、欧米各国は動乱を経て、国民の手で新政府を樹立し、社会改革を実現した。
韓国と台湾は、縁故資本主義を排除し、さんざん苦労して民主主義へ転換を果たした。
中国共産党は対照的で、政治改革を断固推進しようという意志は微塵も感じられない。それどころか、反対勢力に弾圧をかける始末である。

公正を期して、このように問うてみよう。
何十年も改革を進めたからといって、中国が金融、法律、行政の制度を作り変えて、近代的な産業社会を構築するなどといまさらどうして考えられるのか。
現状を改善するには、トウ・ショウヘイ氏と共産党および人民との間で結ばれた歴史的妥協によって野放しになった利己主義を手当てするしかない。

そのためには、地方官僚に規制逃れをさせない法制度、単なるGDP成長率だけでない数的指標に基づいた役人の評価システム、起業家を育成し報いるような資本市場が必要となる。つまり、ビジネスから共産党を排除しなければならないのだ。

だが、今の段階ではそのような(ビジネスからの共産党排除などという)革命的変化は政治的に不可能だ。したがって、今日我々が目にしている中国の惨憺たる国内事情は10年後もほとんど変わらないと考えるのが妥当だろう。


中国経済は、日本人からは想像できないような、@度の過ぎた官民癒着(共産党員の産業界への癒着と汚職)、A銀行を始めとする金融制度の脆弱、B深刻な環境汚染の問題、C国内の社会保障制度の未整備、D反対勢力を弾圧する一党独裁な、どなど、多くの矛盾を内包して、急成長しています。

中国国内で、取り残された農民の暴動などが起きないのが不思議ですが、もしかしたらひょっとすると、中国の僻地では、『暴動』などという概念さえも無い人々が、けっこう沢山暮しているのかもしれません。
(ちなみに、中国人女性の自殺率は世界で群を抜いて高いのです。日本人女性にとっては、はやり中国の後進性って、かなり怖いです。)

けれども、私たちの身の回りには、いまや中国製品があふれています。オモチャや縫いぐるみや服飾品や食器類を始めとする安価なお手ごろの小洒落た日用雑貨は、もう既に、そのほとんどがMade In China。
ちょっとしてお手ごろの値段のレストランでは、中国野菜をふんだんに使っている(と薄々分かっても、やっぱり安いほうが良いと、私は平気で食べている。)
中国製品が無かったら、日本国内のCPI(消費者物価指数)は、もっと値上がっていたはず・・・。
私たちも、中国の安価な工業製品や食料品の恩恵に授かっています。
日本人の私たちだって、今の中国の経済成長の恩恵にあやかっているのです。

将来、Made In Chinaの1万9800円のPCなどが売りに出たら 私は自分の娘用に買ってしまうだろう。

将来、中国の自動車メーカーが、セカンドカーとして、あるいは、自転車代わりとして、超安価な車を売りに出したら???
高速道路には絶対乗れないけど、近場のワンマイル程度を足替わり感覚で使う限りにおいては、ある程度そこそこ安全な小洒落た二人乗り(?)のミニカーを、もし仮に、中国の自動車メーカーが、10万円台から〜30万円以内の価格帯で売りに出したら、私は買ってしまうだろう。(自転車よりは雨の日には便利だ。ただし、日本の行政がこの車の輸入を許可しないような気がするけど・・・)

生まれたときから商品経済の中で育った私たちは、もう自分のこだわりの商品(高くても良いと感じるものが欲しいもの)と、そうでないもの(とにかく安ければ安いほど嬉しい使い捨ての消耗品)とを、既に使い分けている。

さらに、世界には、商品だったら何でも欲しい国は沢山存在するだろう。

世田谷育ちの私は、1960年代の東京をまだよく覚えている。
人気映画『三丁目の夕日』が織り成す映像は、嘘っぱちだ。
1960年前後の世田谷区の子供達は、もっともっと小汚かった。お母さんたちも、もっともっと小汚かった。
少なくとも、ダイエーが価格破壊を始めて、安価な日常品を大量に庶民に供給し始めるまでは、日本の世田谷は、まるで発展途上国のような光景だった。小汚い子供達と大人たちで溢れていた。
母親が縫い物や編み物が得意で、かなりの働き者でない限り、たいていの家庭の子供は、ダイエーが登場するまでは、文化的な生活とは言えない生活をしていた。
街の洋品店で『一張羅』と称して『おあつらえ物』をこしらえてもらっている子供などは、ごく一部の裕福な家庭の子供だけだった。
黎明期のダイエーの『価格破壊』が登場するまでは、たいていの家庭の親と子供は、東京でも、身も心もとても貧しい生活をしていた。

21世紀の世界では、1960年代末の日本国内のダイエーに近い役割を、新世界の工場・中国が果たしている。
そして、新世界の工場:中国への強いニーズは、当分、世界中で途切れることは無いだろう。

さらに、確かに、中国は為替相場で資本規制を継続している。アメリカが中国の資本規制の緩和を強行に迫まって、中国の資本市場を自由化させれば、中国経済とて、ひとたまりも無いだろう。
けれども、中国経済とアメリカ経済は既に相互依存を深めている。アメリカ経済とて、もはや、中国に『こけてもらっては困る』のである。だから、アメリカも中国に『資本市場の自由化』『為替市場の自由化』を性急に迫ることは無いだろう。

中国経済の順調な成長は間違いない。
だからこそ、中国経済は実に魅惑的ですし、個人投資家を魅了して止みません。
けれども、中国経済そのものが、まだまださまざまな矛盾を内包していますので、まだまだハイリスクです。
本当に中国国内では暴動が起きないのだろうか????
暴動が起きそうもないのなら、何故、グーグルマップで、中国本土が見えないのだろうか???
グーグルマップでは、イスラエルもパレスチナも北朝鮮も眺められるのに、中国本土だけが眺められない。はやり、中国では暴動が起きそうなのだろうか????
それとも、暴動が起きるのじゃないかと考えること事態が、西洋風・近代風の発想なのだろうか?

こんなに魅力的な中国市場なのに、手放しで、中国投資オンリーへと邁進できないのが、個人投資家としては、悩ましいところです。
程度の差こそあれ、同じようなことが、Brics(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの頭文字を取って、ブリックスと呼びます)投資でも指摘できます。

う〜〜ん、悩ましいです。
中国やインドでは超大富豪が続々と生まれてきているというのに・・・・。
私の頭は固くなってしまっているのだろうか・・・。
資産運用の教科書を読みすぎたのが災いしているのかも知れません。

けれども、やはり、長期国際分散投資を実行する場合、必ず、あなたのポートフォリオに占める新興国(Bricsや中南米やアジアなど)への投資の割合は、自分なりに制限を加えて、新興国投資オンリーにならないように気をつけてください。

わたしなどは、自分のポートフォリオに占める新興国投資の割合は、せいぜい大きくしても2割以内に留めておきたいです。

アメリカや欧州の株式市場バブルや不動産バブルが終わりを告げていますが、世界の余剰資金160兆ドルは、多少はナーバスな動きを示しながらも、世界の資源バブルと新興国の株式および不動産バブルで、まだまだ潤っています。
北京オリンピックが終わるまでは、資源バブル・新興国バブルで潤っている『世界の余剰資金160兆円』は、当分、引き続き、世界の資源(商品、コモディティー)市場と新興国の株式および不動産市場へと流れ流れ続けると見ても、まずは妥当なのかもしれません。実際どうなんでしょうかね???
ただし、資源バブル(←遠い将来はさておき、今のところ実需が伴っていない)や新興国バブルも、去年よりも神経質な動きになりそうな気もします。
なお、資源バブルについては、私の去年のブログ記事資源バブルも永遠に続かない。5年以内に黄信号?をお読みください。

(当たるも八卦当たらぬも八卦ですが・・・)

個人投資家の方におかれましては、いつ何時、アメリカ・サブプライムローン問題に続いて、二匹目のブラックスワンがどこの市場で羽ばたいても生き残れるように、必ず、全うなアセットアロケーションで、当分使い道の無いお金で、購入するときは幾度も回数を分けて、10年20年30年タームの気長なバイ&フォゲットで、資産形成を進めてゆかれるのが一番だと思います。(くれぐれも自戒の意味をこめて・・・)

引越し作業でホコリだらけの灰かぶり貞子からの報告でした。

【追記】PCに向かう時間がなかなか取れません。新年より、コメントへのレスが出来なくなって、心苦しいです。申し訳ないです。
【追記2】中国国内の暴動についての情報を中国在住の方から頂いております。コメント欄も参照していただけたら、とても幸いです。




2008/1/17  10:07

投稿者:貞子ちゃん

Nevadaさん コメントを削除したのは、あなたが自分のハンドルネームさえ名乗らないからです。先入観からではなく、そういった『卑怯な』手法を使う方が私は大嫌いだからです。そして、資産形成に不慣れな人があなたの言葉に振り回されないために、あなたのコメントを削除しました。
私は邦銀時代にダイヤモンド業界にも携わっておりましたし、デビヤス社については詳しくマーケッティングしていますし、さらにオーストラリアのダイヤモンド鉱山開発へのプロジェクトにも参加した経験があります。
あなたが保有している希少金貨や希少ダイヤモンドが、貴殿がご指摘なさるほど、それほど価値のあるものなら、あなた自身が保有し続ければよいではないですか。
あのね、日本人というのはですね、たいてい、美術品などを高値で掴まされてきた歴史があるのです。バブルの時代にゴッホの絵画などを高値で買いまくったのは日本の法人だったのですよ。(ゴッホなどの絵画が価値が無いとは私は一言も言ってません。)
今度は、21世紀では、希少性を強調して、こういったものを個人に高値でつかませる気ですか?
あなたにも生活権があるから、私はこれ以上ブログでは 貴殿のブログを批判しません。
けれども、希少性とは、一般には経済学の基礎の基礎を抑えていたら、『希少性=ボラティリティー(価格変動の幅)が極めて高い、高す過ぎる』という公式が成立していることは、すぐ理解できるはずです。
こういったボラティリティーが高すぎるものを誰にでもアクセスできるネットで販売するのは いかがなものかとは思います。国内や海外の大富豪相手に営業したほうが、よほど営業効率が上がるとは思いますよ。
あなたは、あなた独特の表現である『何も分かっていない庶民』が、あなたが転売したいと願う『希少性の高いもの』を、高値で買ったら、逃げ切るつもりですか?
何度も言いますが、美術品にしろ希少金貨にしそ希少ダイヤモンドにしろ、それほど価値があるものなら、市場には一般に出回りません。それほど価値があるのなら、あなたが保有し続けるはずですよ。
さらに、鑑定書が偽者かどうかさえも、一般の人は理解不能です。
ちなみに、私はもっとポジティブなブログを書きたいですし、今は時間に限りがありますから、あなたのブログにこれ以上かまっている暇は無いです。その点は、ご安心ください。

では。

2008/1/9  0:45

投稿者:masa
http://blog.terumi.info/momantai/

あけまして、おめでとうございます。

こつこつ、少額積み立てが、一番なんですよね。きっと。。

http://blog.terumi.info/momantai/cat20/

振り返っても、そう思う。。
5年、十年で考えれば、今は、マイナスでも平均単価が安くなるからいいかなと。。
結局、将来の予測が当てにならないからの、ドルコストなんだろうし。(^^;;

それにしても、変動幅がでかいのは、アセットがわるいんかしら。。

本年も、よろしくです。。

2008/1/6  20:51

投稿者:貞子ちゃん

rx_shanghaiさん 貴重な情報ありがとうございます。とても参考になりました。

石の上にも三年さん、あけましておめでとうございます。
日本の地域については、書きたいことが沢山あるのですが、今はなかなか時間が取れません。『特化』が全く足りてないのが 今の日本の地方です。話せば長くなりますので、後日改めて・・・。
Bricsについては、ご指摘の点は存じ上げていますが、今回は、確信犯的に南アフリカも含めました。
なお、今は中国株はユケユケになっていますから、貴殿の今のポートフォリオでも、今はウハウハだと思います。なんのためのアセットアロケーションかといえば、一箇所のバブルがいつ崩壊しても、言い換えたら、どの地域にブラックスワン(昨日までは白鳥に見えていた黒鳥、)が飛び立っても、その他の地域のどこかのマーケットが力強く成長してくれるから、全体として全うになるのが、全うなアセットアロケーションの大切さなのです。
バブル崩壊とは、中国株も含めて、ひらたく言えば、昨日までお金持ちだった人が翌日に貧乏のドン底に陥るということです。悪いことは言いません。少しずつ、向こう半年かけてでも良いですから、全うなアセットアロケーションへ移行してください。欧米株が安くなっている2008年が移行しやすい時期です。そうすれば、元旦から資産形成で神頼みするなどする必要が全くなくなると思います。
中国で大規模な暴動が起きて、1000万人が殺されても、中国政府は平気かもしれません。しかしながら、これが明るみに出れば、世界各国で中国製品の大規模な不買運動(←これがブラックスワンになるでしょう)が巻き起こります。そのときこそが、中国バブルが弾け始める時期です。急ぐ必要はありませんが、けっこう向こう5年以内に起きない保障は全くありません。起きる保証もないけど、起きない保証もないのが、ブラックスワンの無いとの不確実性です。(ルービン元財務長官も、この辺りことを『蓋然性』という言葉で認識して、危惧していた節があります。)

2008/1/6  19:44

投稿者:石の上にも3年

貞子さん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。というか勉強させて頂きます。波乱の年の幕開けで、為替、原油、株価等派手に動いていますね。貞子さんのコラムを読みおじさんも昨年の初冬に外貨MMFを購入(107円時)しました。近く106円になれば再度買い出動します。
ところでBrics(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの頭文字を取って、ブリックスと呼びます) 正しくは南アフリカははいっていませんよ、Bricsのsは複数のsです。
南アフリカは、BRICsに次ぐ新興成長国として
VISTAのSとして入っています。
グーグルマップで、中国本土が見えないのだろうか??? ほんとうにそうですねびっくり
しました。
お正月近所の神社に100玉握り締めて「中国株
が上がりますように」とお願いしてきました。
{日本の神様なのでご利益がないかも(笑)}
おじさんは全財産の8割がたが中国株なので
力が入るのです。日本人の今の生活に欠かせない中国の存在、私は今後景気後退して場合アメリカ国民もより安い中国製品の需要が増すんではないかと思っています。
貞子さんに質問です。日本の地方経済の弱体化についてどう思われているか意見が聞きたいです。
よろしく願います。



2008/1/6  17:10

投稿者:rx_shanghai
http://rxshanghai.typepad.jp/

中国在住の者です。いつも楽しく拝見しています。 中国の地方では農民の暴動は頻繁に起きています。件数は定かではありませんが、大小合わせて4桁はいっていると聞いたことがあります。原因は様々です。昨今の物価高や地方官僚の腐敗・横暴などなど。政府としても毎年暴動が起こった件数を発表していますが、暴動の定義が曖昧、かつ少なく見積もり過ぎという状況です。中国に住んでいても、この手の情報はかなりのフィルタがかけられてしまい、実態が掴めません。海外から見ると、もっとフィルタがかけられて何がなんだか分からなくなってしまうか、事実ではないことが報道されてしまうかもしれませんね。ガス抜きが、いつになることか。。。

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