2008/7/26  4:50

日本労働社会学会 年報紹介  

 はるばるタイの田舎の大学まで,学会年報を送付していただいたので,紹介と書評(感想文程度)をしていきたいと思います。一度には無理なので,何回かにわけて。今日は目次だけ。このようなことができるのも,一種の避暑地にいるおかげ。最近,まともな日本語での討論をしたことがないというのも一因かな。日本語自体にフォリナートークの病気が出ているかも(日本語を教えるために,簡単な表現を探したり,ゆっくりしゃべって母語が病気になる,構文や文法が日本語能力試験何級レベルか気になる,この表現は「みんなの日本語」の何課に出ていたかな)。(以下敬称略にて失礼)
 この日本労働社会学会 http://www.jals.jp/ には,労働社会学研究をめざしてからずっとお世話になってきて,3本の査読付論文も掲載してもらったことのある学会です。見よう見まねの幹事やら監事もやらせていただきました。私の師匠は,もう引退されましたが,産業・労働社会学というよりも,オーラルヒストリー(今は学会もあります,日本オーラルヒストリー学会 http://joha.jugem.jp/)や社会調査(今は資格審査組織があります,社会調査士資格認定機構  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jcbsr/)の専門家だったといってよいと思います。だから日本社会学会,社会政策学会,関東社会学会と最初は入会しました。(はい,日本語教育をめざしたのではありません。)
 この学会の一番いいところは,毎回工場見学,職場見学を欠かさないところですね。村研方式(村落社会研究会の合宿方式)を引き継いでいるらしいのですが。タイでいうと,王室の国見ですかね。毎日必ず,タイでは報道されます。経済地理学会という学会に入ったこともあるのですが,地理学では巡検とかいうらしいです。つねに現場をみること。できれば体験すること。一番すごかった思い出は,三井三池炭鉱の坑内見学だったかな。この話は,日本の大学の講義で毎年ネタにしていた。
 最近,テレビの爆笑問題に出演したらしい東京大学准教授ゆき先生も名前をのせていたことがあったらしいです。学会名簿にそのまま載ってます。(同じ研究所に勤めていました。この独立行政法人,去年,廃止指定されたけどどうなったのかな。もとの上司は跡見女子大教授に逃げ,ほかは法政大学に逃れた教授連中が多いです。ゆき先生の最近の活躍の話は,インターネット・2チャンネルの社会学のスレというのを見ました。タイの田舎じゃ,日本のテレビは見ないです。)

 日本労働社会学会年報 2008年第18号 「労働調査を考える 90年代以降を見るアプローチを巡って」発売元:東信堂。

特集 労働調査を考える 90年代以降を見るアプローチを巡って
1 野原光(長野大学)多様な諸研究の対話の成立を目指して:自動車産業労働j実態調査研究再検討の序章
2 上原慎一(北海道大学)鉄鋼業における保全工の技能形成と労働調査 企業内教育研究会による鉄鋼労働調査研究を振り返りながら
3 三山雅子(同志社大学)パート労働分析のために 雇用形態カテゴリー解体に向けて
4 木本喜美子(一橋大学)労働調査とジェンダー 小売業の労働組織分析を中心に

投稿論文
1 今井順(デュースブルグ・エッセン大学)エフォート・バーゲンの転換:裁量労働制・成果主義労務管理制度導入の意味

書評
1 山本潔(東京大学名誉教授)河西宏祐著「電産の興亡(1946〜1956年) 電産型賃金と産業別組合」早稲田大学出版部,2007年
2 杉山直(中京大学)吉田誠著「査定規制と労使関係の変容」大学教育出版,2007年

投稿論文が1本でちょっとさびしい気もしますが,あとはいろいろな背景のある重量級です。




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