2008/7/25 3:07
紫外線 痛みの研究/研究室
痛みが発生する場合、その原因としてもっとも多いのが関節や筋肉、内蔵に炎症が起こっている時である。よって痛みの研究でも例えば人工的に炎症を起こし痛みを発生させる。ところが問題もある。人工的に炎症を生じさせるためには何らかの薬剤を注入しないといけない。その場合、その薬剤が組織内に貯留し周辺の構造物、骨や筋肉を過度に破壊することがある。もちろんそういう痛みのモデルを作成するならそれでもいいが、多くの慢性痛では極端な炎症所見は見られない。
実験的にできるだけ組織破壊を少なくして痛みを引き起こす方法はないものか?もちろんある。紫外線を組織、例えば皮膚に照射し炎症を起こすというものである。現在,夏。紫外線は旬?日焼けのもとである。ところが私は紫外線について何も知らないことが判明したので検索してみた。
紫外線 (Ultraviolet, UVと略す)には3種類ある。UVA, UVB, UVC。これらは波長が違うそうだ。UVCが最も波長が短く、最も長いのがUVA。CとBがAより有害。このうちUVCはダントツ危険だが、オゾン層が吸収するので地上には基本的に届かない。また日焼けの原因は主にUVBらしい。これが皮膚に作用し色素細胞がメラニンを産生し防御反応をとる。UVAは皮膚の真皮層の蛋白を変性させる。変性すればその部位は瘢痕みたいになり硬くなるだろう。つまり皮膚の老化の促進にもつながるかも知れない。
さらにUVBは皮膚癌を引き起こす。その分子メカニズムはすでに分かっているらしい。ということでどうやら何かとUVBの方がUVAより有害度合いが高そうだ。早速、痛みモデルとUVで文献検索するといくつか出て来た。UVBをラットの皮膚に照射すると痛みが増すらしい。
下のFigureはPainという雑誌でみかけたデータ (Pain, 131, 70-82.2007)。縦軸が痛みの度合いを示す。下になるほど痛い。横軸はUVB照射後の日数である(Day 0が照射日)。

図を見れば分かるが照射して1、2日後痛みはピークになる。そして1週間くらいから痛みは消えて行く。そして刺激強度が強い程痛みの度合いは強い。これは日焼けした時のTime courseと似ている(日焼けしてしばらくして急激に痛くなり、徐々に改善する)。
過度に紫外線を浴びることは主に皮膚のコラーゲン繊維を障害し、Agingを促進する。UVBが危険らしい。もっともUVCの危険性はダントツである。よってUVCを防御しているオゾン層は大事にしないといけない。ちなみにオゾン層は地上から20-50km上空にある薄い層らしい。フロンガスによって破壊される。
環境問題には、とんと疎い私だが、思わぬ形で神経科学とリンクしてしまった。痛みの研究に使うならUVBが妥当と思われる。問題は関節炎など深部組織の痛みの研究には適さないということだ。
実験的にできるだけ組織破壊を少なくして痛みを引き起こす方法はないものか?もちろんある。紫外線を組織、例えば皮膚に照射し炎症を起こすというものである。現在,夏。紫外線は旬?日焼けのもとである。ところが私は紫外線について何も知らないことが判明したので検索してみた。
紫外線 (Ultraviolet, UVと略す)には3種類ある。UVA, UVB, UVC。これらは波長が違うそうだ。UVCが最も波長が短く、最も長いのがUVA。CとBがAより有害。このうちUVCはダントツ危険だが、オゾン層が吸収するので地上には基本的に届かない。また日焼けの原因は主にUVBらしい。これが皮膚に作用し色素細胞がメラニンを産生し防御反応をとる。UVAは皮膚の真皮層の蛋白を変性させる。変性すればその部位は瘢痕みたいになり硬くなるだろう。つまり皮膚の老化の促進にもつながるかも知れない。
さらにUVBは皮膚癌を引き起こす。その分子メカニズムはすでに分かっているらしい。ということでどうやら何かとUVBの方がUVAより有害度合いが高そうだ。早速、痛みモデルとUVで文献検索するといくつか出て来た。UVBをラットの皮膚に照射すると痛みが増すらしい。
下のFigureはPainという雑誌でみかけたデータ (Pain, 131, 70-82.2007)。縦軸が痛みの度合いを示す。下になるほど痛い。横軸はUVB照射後の日数である(Day 0が照射日)。
図を見れば分かるが照射して1、2日後痛みはピークになる。そして1週間くらいから痛みは消えて行く。そして刺激強度が強い程痛みの度合いは強い。これは日焼けした時のTime courseと似ている(日焼けしてしばらくして急激に痛くなり、徐々に改善する)。
過度に紫外線を浴びることは主に皮膚のコラーゲン繊維を障害し、Agingを促進する。UVBが危険らしい。もっともUVCの危険性はダントツである。よってUVCを防御しているオゾン層は大事にしないといけない。ちなみにオゾン層は地上から20-50km上空にある薄い層らしい。フロンガスによって破壊される。
環境問題には、とんと疎い私だが、思わぬ形で神経科学とリンクしてしまった。痛みの研究に使うならUVBが妥当と思われる。問題は関節炎など深部組織の痛みの研究には適さないということだ。
