2008/2/27  18:23

ワーク・ライフ・バランス  分類なし
最近のお気に入りの一つにテレビ東京の『ガイアの夜明け』がある。
身近なものを切り口に現代の断面を見せていくというコンセプトのドキュメンタリー。
すべて経済に帰結させるところがいかにも日経新聞っぽさを感じさせるのだけれど、
お堅いイメージとは違って実際の日経が読んでみると意外と柔らか頭しているように、
この番組も経済の動きを興味を持ちやすく料理しているのでなかなかに面白い。
例えて言うならば『ワールドビジネスサテライト』のドキュメンタリー版、
もしくはテレビ東京版『クローズアップ現代』といった感じかな。

先週取り上げられていたのは有機野菜をビジネスにする人々。
先々週は先端医療技術と遠隔地医療。
これまであまり知らなかった事柄だったのでいずれも興味深く見た。
わかりやすさを優先しているがゆえであろうか、
あるいはスポンサーの意向ゆえであろうか、
番組の中ではそれぞれテーマのプラスの側面にしか言及されていなかったけれども、
物事に興味を持つきっかけとしてはこうした番組の存在はありがたい。
番組には描かれていないマイナスの面については自分で考えればいいのだから。

さて、昨日の放送で取り上げられていたのは職場と働く人の関係。
この日の『ガイアの夜明け』は社会派的な構成でいつもとはちょっと趣が違っていた。
昨日の放送のテーマは大きく分けて三つ。
残業、家庭と仕事の両立、職場の人間関係の希薄化。
いずれも見ていて興味深かったのだが、一番印象的だったのは残業のパート。
番組で取り上げられていたのはniftyの社員と社長。
残業が続くことで社員にストレスが溜まり仕事に悪影響が出ることを心配する社長。
社長の肝いりで残業を減らすためのプロジェクトチームが立ち上げられ、
チームのメンバーはコンサルタントを呼んだり、他社を取材したりと勉強する。
そこで出会ったのが「ワーク・ライフ・バランス」という概念。
「ワーク・ライフ・バランス」というのは
仕事と私生活とのバランスを取って両立させる働き方という概念らしい。
長時間職場にいれば「働いている」とされる従来の概念の転換を促すものであるらしい
(ってふうに私は理解したのだけど、間違ってたらごめんなさい…)。
「ワーク・ライフ・バランス」の概念に触れたプロジェクトチームのメンバーは、
「私たちの意識改革も必要なことを実感した」と最後に話していた。

そんな姿を見て私もふと自分の職場のことを思った。
niftyほどではないにしろ、私の職場も長時間の残業が当たり前のようにある。
それもお手当も出ない、サービスでの。
もちろん、仕事が多くて追いつかないということもあるのだろうけれど、
どこかに「早く帰ってはいけない」というプレッシャーがあることも確かだ。
定時に職場を出て行く人に対する冷たい視線や陰口が当たり前のようにある。
そうした根底にはたぶん「職場にいる時間=仕事の量」という構図があるのだろう。
「定時に帰る人=仕事をしていない人」「長く職場にいる人=仕事している人」
といった具合に。
前々からそうした構図に私はなんとなく引っかかるものを感じてはいた。
「早く帰りたい」と言いながらも職場に長くいる自分に満更でなさそうな同僚に、
どうしようもない苛立ちを抱くこともあった。
そして彼らが定時に帰る人を批判する口調に違和感を抱くこともあった。
定時に帰る人には定時に帰る人なりの事情がある。
「仕事仕事で出涸らしになっては仕事自体に悪影響が出る」というのは一つの見識。
そんなことを思ってもいた。

そこで「ワーク・ライフ・バランス」である。
この概念に出会ってまさしく我が意を得たような思いだった。
職場を支配する旧態依然の概念への違和感に理論武装がなされた思いだった。
そう、プライベートと仕事のバランスを図ること、両立を図ることが大切なのだ。
モーレツに仕事をすることだけが大事なのではない。
仕事仕事で出涸らしになってしまっては元も子もないのだから。
でも、こうした考えがうちの職場に根付くためにはそれこそ意識改革が必要だろうな。
定時に帰る人を白眼視したり、長く職場にいる自分に酔う余りそれを人に押しつけたり
そんな態度、意識からまず変わらなければ。
けれど、それは百年河清を待つが如きなのかな…。

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