2008/4/5  13:59

追悼丸元淑生  
 丸元淑生と緊密な関係にあった「もやし研究会」からのダイレクトメールで、日本の食文化に大きな影響を与えたこの方が、3月6日に亡くなったことを知った。(最近は著作の刊行がないと思っていたが、一月遅れで知ったのはまことに迂闊なことである。)享年74歳。ダイレクトメールに封入された追悼文には記されていなかったが、死因は食道癌であったようだ。
 74歳という年齢、そして何よりも死因には、癌を初めとする病と食の関係について多くのことを記していた丸元淑生のことであるから、色々と思いを誘われる。
 ネット上では既に、アメリカ式の栄養学を全面的に打ち出すようになった後期丸元栄養学に対する疑問なども提起されているが(その要素還元的な性格と所謂東洋的な身体的全体性に関する観点の欠如等)、まずは、この人の残した大きな業績を称えて追悼することにしたい。多くの人が言うほど料理するのに難しくはない、そして、何よりも美味しいレシピの数々が、称えられるべきである。昨晩は、その中の逸品の一つで、まことに春らしい「芝エビとそら豆のブレイズ」を調理して食べたが、季節の移ろいに絶えず敏感であった丸元淑生のレシピに感動すると共に、最早新たな著述に出会えないことをとても残念に思う。

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