2008/5/5  10:08

敵国戦闘前夜。  日常

昨日の『ガンファイター』の「正面切り返し」の件だが、厳密に言えばカーク・ダグラスはバストサイズで座っていてドロシー・マローンはミディアムサイズで立っている、という、五〇年代的「高低斜めに交わる視線」なので、ちがう、といえばちがいますよ、もちろん、と。こうでも考えないとやってらんねーよ、という負け惜しみに過ぎないので。れいによって起き抜けから頭のなかで〈駄目な僕〉が流れてます、はい。
と書いた後に、一日じゅう仕事して帰ってきた頭のなかに流れるのはクロード・ドビュッシー〈月の光〉だったりするのですが、仮にもピアニストを目指したことのある音楽教師の息子ですんで、そんなものが一番好きだなんて告白することほど恥ずかしいことはないのですが、しかし流れてくるものはしかたない。あんな曲、映画のなかで流すのはよっぽど度胸がないとできない、とか思っていたら本年度ベストワン、いや2000年代ベストワン邦画(となるでしょう、たぶん)で見事すぎるほど見事なタイミングで流れ、十九世紀の落胤としての二十世紀に世にも美しい哀悼を捧げるようなことをしてくれているのでよけいにもう……。ああいう途方もない図々しさ(褒め言葉です、あくまで)に接すると所詮自分もまた二流の趣味人にすぎないと思い知らされますね、はい。
そんな二流の趣味人さんも、こうして世に憚った罰として、明日からクランクインするはめになっております。しかし単身赴任でドロシー・マローンとかジェーン・ラッセルとか、鼻血対象を見続けるのはちょっとしんどいため、しばらくDVDを見るのはやめようと思いますwww

ロケハン→昼食→ロケハン→衣裳購入→フィッティングと目まぐるしい一日だった。スイス在住の初井くんや先日書いた冨永組の大庭くんを含めた全スタッフが合流。
なお、この日、物を食っていて差し歯が外れる、という某批評家的悲喜劇に見舞われる。



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