2008/9/5  2:52

リダクテッド  映画

加圧に行ったあと、へとへとの状態でデパルマ『リダクテッド』試写。いつものごとく内ゲバ話で、ビデオ撮影という以外、特に動きなし。だが、YOU TUBE風ホームページの映像を見ながら『ブルー・マンハッタン』まで記憶が遡った、ということは変化ありといえばありか。とはいえ、良くも悪くもデパルマはデパルマ。地雷で吹っ飛ぶ瞬間は、来るぞ来るぞ、と思いながらもちょっとグッと来た。ところで、この映画を見ると、というかここで悪さをする兵士の話を聞くと、イラクがひどいんじゃなくてアメリカ国内がひどいってこと、悪さをする兵士は一般人としてアメリカにいたとしても悪さをしていた、ということがわかる。ラストで本国に帰還した真面目な兵士のひとりが歓迎会の席上で泣いて惨状を訴え、戦場に行かなかった仲間は「いやまあ気を取り直して、ヒーローに乾杯」なんてやる(ここなど見ていると、デパルマがデジカムの用法をかなり批判的に、シニカルに考えていることが感じられる)んだが、そのあとに次々と巻き添えを食らったイラクの一般人の死体写真が羅列される。ここはちょっと『戦争のはらわた』を思い出したし、途中で蠍と蟻の描写があったりしたから、かなりペキンパーのことを考えていたのかもしれない。デパルマの内ゲバって『わらの犬』以降のペキンパーを意識してのことなのかどうか、会ったら訊いてみたい。
そういえばこれを持って来たヴェネチアのホテルで私はデパルマと同じエレヴェーターに乗り合わせたのだった。そのときはあんまり急だったんで「デパルマさんですよね、俺、日本人です。あなたのフィルム、好きです」としか言えなかった。これ、ヴェネチアで見たかった。見ていたらその場で質問できたのに残念だ。
あと、ラバ君とのトークのときに質問していた仏人(おそらく)女性がこの映画とラバ君の映画を比較していた記憶があるが、それはここに出てくる眼鏡をかけた読書好きの兵士がラバ君の弟によく似ていたからかもしれない。ラバ君との比較がどういった内容だったか忘れたが、ラバ君の映画はキャラクター分けというのがいくらか曖昧なので、その分リアルさの点でより現代的と言えるかもしれない。こういう集団劇をやるときはそこで古さ新しさが際立ってしまうことがある。
とはいえ、この映画、上映時間90分というだけで肯定したくなる。というかそのことの意味を深く受け留めてしまう。

日仏ではドワイヨン特集がはじまっている。



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