2008/5/5  21:16


花歌-バリトンとオルガンのために-

詩/曲 伊東光介

花を折った
あまりにもきれいだったから思わず折った

ある日、夢の中で花の神様に出会った
しかしその神様は、片手がなかった 
神様はただ笑っていた 
何も言わず笑っていた

目が覚めて・・・僕はただただ泣いた

外へ出た 
そこに花を折ろうとしている子供がいた 
僕はその子供に言った 
「花を折らないで」
かわりに僕が折った花をあげた 
同じ花だった 

僕は謝った 
「花を折ってごめんなさい」 

子供は僕のあげた花を優しくなでた 
僕は子供の頭を震えた手でなでた

その夜、夢の中で
僕は花の神様になれた
片足のない神様に 
僕は笑った

精一杯・・・





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