2007/12/2  1:37

台本型物語  台本型物語

「東京ミクロライトTAGOSAKU」J 伊東光介


➄(愛が生まれた日)
田子作『僕の名前は田子作。あの日から10年が経った。僕は結婚し、現在、妻と一人の娘と一緒に暮らしている。毎日、日々違う小さな発見があり、幸せを感じながら生きている。もちろん、星の観察ともぐらの研究はかかさない。そしてピアノを弾く。』
(BGM「For Your Child」流れる。)

妻『あなた、ご飯出来たわよー。』

田子作『わかった、今行くー。』

娘『パパー、庭で遊んでたらペインに噛まれて血が出たー。』

田子作『どれ、見せてみろ。あぁ、たいしたことはない。ペインはお前にかまってほしかったんだなぁ。少ししみるぞ。目をつむっていろ。』

ナレーター『田子作は、娘の指に手をかざしてから、消毒液をつけて包帯を巻いた。』

娘『パパ、今のなーに?』

田子作『お前、目をつむっていろって言ったのに見ていたなー。今のは、おまじないさ。すぐ傷が治るようにおまじないをしたんだよ。』

妻『くすっ。』

娘『おまじないかぁ。でも消毒液、全然痛くなかった。おまじないすごいね!あっ、見て、モンシロチョウ!すごくきれい。』

田子作『これは美しい。あの窓から入って来たんだね。とっても元気なモンシロチョウだ。』

娘『なんか、元気すぎない?はしゃいでいるみたい。』

妻『ほんと、誰かさんみたいね?』





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