2008/5/6  21:25

元気をくれる野菜たち  

 昨日立夏を迎えて、先月17日からの春の土用は終わった。土用の間は大きい建築の鍬入れはしないと聞いたことがある。土を動かすことを嫌うからだとか。近年はないが、以前よく腰痛を起こしていたときがあって、それが丁度土用のときが多かった。季節もよいからと庭仕事に精を出したら、翌日に腰痛になる。

 もしかして、これは土を動かしているから?と私流の辻褄合わせをして、土用の間は草木を植え替えることはしなくなった。庭仕事をするとしても、掃除と枝切りにとどめる。どんなに気になっても草抜きもしない。年に4回ある土用のころ、どの時期も土いじりをしたくなる季節の変わり目だ。その2週間ほどを我慢しているうちに、はやる気持ちは収まり、またこれから後手後手のんびりの庭仕事となる。

 1週間ほど前に知人を亡くしてから、気持ち半分でぼうっとしてしまうことが続いているが、その中でも力をくれていたものがある。毎週土曜日に送られてくる元気野菜。農薬や化学肥料を使わないこだわりの野菜だ。以前も送ってもらっていたが、今年は4月から本格的に始まった。「豊実箱(とよみばこ)」と呼ばれる東金市の志野ちゃん宇井ちゃんから送られてくるまさに宝箱だ。志野ちゃんとその近辺の農家さんたちの力作がいつもいっぱいだ。

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 これらが、先週末に送られてきたこれらの野菜たちだが、もうすでに9割がたお腹に入ってしまった。当日便で届くため、葉ものもピンピンしている。ブナシメジもこんなに香りがあるものは初めてだ。気持ちが沈み、料理をする意欲に欠ける時ですら、この野菜たちを見るとそのままのパワーをいただこうという気持ちになって、シンプルな料理でいただいた。

 ブナシメジは、平飼い卵で卵とじにしたり、ホタテのクリーム和えの中にソテーして入れた。赤玉ねぎ、サニーレタス、二十日大根はサラダに。独特の苦みと風味がおいしいルッコラは、ローマ帝国時代には惚れ薬の効果があると言われたという解説がついていて、惚れられ薬ならなおいいのにねと言いながら、肉とソテーしたり、サラダにしたり。

 ころころとした小ぶりの新玉ねぎは丸のまま、にんにく、人参や白菜などと野菜だけのスープにしたら、甘みというかうま味がそのまま滋養になるのを感じた。ちぢみほうれん草は、緑が濃くソテーにしたら甘かった。ネギは新発想(?)で、肉じゃがに玉ねぎの代わりに入れてみたら、とろけておいしかった。

 こうして、育てあげた野菜たちを土用であれなんであれ、きっとふかふかしているであろう畑から掘り出してきて私たちに届けてくれることに心から感謝をした。土を耕さず、畑に行かず、新聞紙につつんでおいた野菜たちを野菜置場から持ってくるだけで、私たちは力をもらってしまった。おいしくいただきながら、日本の農業を営む方たちの勤労成果はもっともっと高く評価されるべきだと思う。いつもごちそうさま。



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