2008/5/11  22:21

六角箱のちびちび鉛筆  雑感

 2日ほど前、友だちに「受付のときに使うから、あの鉛筆もってきてね」と頼まれた。あの鉛筆とは、うちの娘たちが使っていた鉛筆で、手動の鉛筆削り機では削れなくなった長さの鉛筆のことである。長さは6センチから7センチぐらいのもので、箱に仕舞っている。大勢の人たちの受付をするときには、これが重宝するのでお呼びがかかる。

 短くなった鉛筆は専用のホルダーにつけて使おうとは思うのだが、娘たちが使っていた4Bや2Bの濃さだと使いにくくてついしまったままになっている。だけど、それは言い訳。短くなった鉛筆をカッターナイフで削るのが面倒だから、というのが本当の理由だ。

 私が小学校の低学年のころ、母は鉛筆をいつもナイフで削ってくれていた。手できれいに削られた鉛筆は使いやすくて、仕上げに芯のところをしゅっしゅっとしごくように削るととても書きやすくなった。短くなったものも、とことん使い抜き、必ずホルダーをつけて最後まで使った。ある日、母は厚紙に線を引いて切り抜いて、六角形の箱を作り、それにピンク色の小花柄の布地を張り付けてくれた。

 もうこれ以上削れない、ホルダーにもはまらないという状態まで使った鉛筆をそれに入れることにした。その可愛い箱を作ってもらったら、小さくなった鉛筆がその箱に少しずつたまっていくのがうれしくなった。そのちびちび鉛筆をしばらくため込んでは、時々数を数える。うれしくて担任の先生に見せたら、とても驚かれたことをよく覚えている。いつしか母みたいに上手に削れるようにと、見よう見まねで自分でも削るようになったが、あのピンとした形にはなかなか及ばなかった。

 きっと、のんびり、おっとりの私が学校の用意をするのをそばで見たりしながら、鉛筆を削ってくれていたのだろう。そこに、母の子への眼差しとともに、母の物を大切にする心と美意識まで感じる気がする。今も、そのちびちび鉛筆の入った六角箱は、大事なオルゴールと共に、すぐ手に取れるところにある。久し振りにその箱を開けて中の鉛筆を眺めると、その見事なことに驚く。

 鉛筆の削られていない部分は1センチもない。どうやって削るのかちょっと想像できない。方やうちの娘たちの鉛筆は削られていない部分が、まだ5センチくらいある。何かにつけ、いつも思うことなのだが、「やっぱり、いつまでたっても及ばないなあ・・・」と幼いころに母から伝えられたことの大きさにまたため息をついている私である。
 
 温かく育ててくれたことに感謝しつつ、そしてこれからも元気でと祈りながら・・・母の日によせて。

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   六角箱のちびちび鉛筆と
        並べるとなが〜く見えるちび鉛筆



2008/5/14  8:48

投稿者:ゆきやなぎ

ラウルスママさん・・読んでいただいてありがとうございます。

伝えようと思うことが伝わるには時間がかかり、
そんなつもりのないことがしっかり娘に染み付いていたり。

「あ〜ら ごめんなさい!」と思いつつ、あとは自分で
修正していってくれると信じて親の役目を免除させてもらっている呑気な親です(^。^)

これからもよろしくお願いします!

2008/5/14  8:20

投稿者:ラウルスママ

ちびちび鉛筆の写真を見て・・・温かさを感じ、久しぶりにコメントを、っておもってきてみたら、お嬢さんのコメント・・・
うるうるきてしまいました。
コメントの中にやっぱりゆきやなぎさんのお嬢さん、って感じました。
母の後ろ姿を見て育つって、本当ですね。

2008/5/13  7:38

投稿者:ゆきやなぎ

やすどんさん・・・ちびちびの色鉛筆、カラフルで可愛いでしょうね。お父さまの温かさ感じます。
親から伝えられることって、無形のものが多いので、こうして眺められるものはとても大切に思いますね。
きっと親の親、もっと前からの思いがつながっているのでしょう。
なかなか親にしてもらったようにはできないですけど、次世代に「大切にしている」ということぐらいは伝えたいです。

2008/5/13  1:18

投稿者:やすどん

 我が家は、ちびちび色鉛筆を集めています。やはり私が幼い頃から、つながっています。

銀の鉛筆ホルダーを何本も買ってもらえず、くすぶっている私に、父が「ほら。」と小さくなった色鉛筆のお尻どうしをくっつけ、ホッチキスでガチャンと留めてくれました。その一瞬、ちびちびの色鉛筆が、宝物のように見えた覚えがあります。

子供にも、同じ事をしている私。
子供がどう感じるのかはわかりませんが、父のことを思いながら、続けようと思います。

久々にコメントを書いて、そこがゆきやなぎ母子様の、とても心温まる場所だったので、またまた幸せな気持ちになりました。
思っていても、なかなか出来ないのですが、子供を信じられる母になりたいです。
本当に憧れの家族です。いつもありがとうございます。

2008/5/12  22:20

投稿者:ゆきやなぎ

長女って、わが愛しの娘ですね。
8700って、語呂で言うとハナレワザ??なかなか
いいタイミングじゃないですか。

こんなところで恥ずかしいけど、ちびちび鉛筆のことは覚えておいてもらえたらな。
どこか、連綿と続いてきた思いがあるんじゃないかなと思ってます(恥)

また、こっそりお読みなさい(^^♪

2008/5/12  22:05

投稿者:長女

8700を踏んだので、ちょっと驚いて・・・。

いつもありがとう。いつも私を信じてくれてありがとう。
これからも元気でいてくださいよ、無理せずにね。

もっと沢山書きたいけど、やめておきます。。


母の日に直接言う勇気すらない娘ですが、二階の自室から一階で読むだろう母へ向けて。でした。


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