2007/10/27  18:28

Rhuedesheim: ラインガウのブドウ畑  ヨーロッパ

10月中旬のドイツ。辛口のリースリングワインを求めてラインガウ地方を訪れた。

フランクフルトから列車で西へ。途中からライン川に沿うように進み、1時間ちょっとでリューデスハイムに到着。小さな駅を出ると、一見、ヨーロッパによくある郊外の町。でも見上げると、山の斜面一面にブドウ畑が広がる。もっとも私も、それがブドウ畑だとすぐには判らなかったのだけれど。

早速、ワイナリー主催のブドウ畑見学ツアーに参加。スキー場にあるような二人乗りのゴンドラで斜面を上っていく。そこでやっと、下にあるのがワインを生む広大なブドウ畑だということに気づいた。気温は10度前後、すでに冬の気配のヨーロッパの秋。ラインに面し、黄色く色づき始めたブドウの木々が陽の光を浴びている。そういえばブドウも紅葉するんだと、改めて知る。

ガイドさんに従って、隣町アスマンスハウゼンまで2時間くらいブドウ畑の間を歩いた。急斜面に整然と並んだブドウの木々。その向こうに流れるライン川。美しい。同時に、こんな急な角度で作業する人々の大変さを思う。

もうほとんど収穫は終わっていたが、残っている実を味見させてもらう。太陽を吸収した土壌のミネラル分を含んだ果実の味。皮にも味がぎゅっとつまっている。同じ土地でも、作り手ごとに枝の切り方、実の間引きの仕方など栽培方法は微妙に違い、それが味の凝縮度合いにも出るという。同じ畑での栽培は8年目頃がピークで、その後は1年休ませることも必要と聞いた。

世界中のリースリングの3分の2がドイツで採れるらしい。だからリースリングばかりかと思いきや、ヴァイスブルグンダー(私はピノブランと言われてわかった)や、アウスレーゼに使われるグラウブルグンダーなどの白ブドウも、ピノノワールなどの赤ブドウも、複数の品種が栽培されていた。

ちなみにこの時期は、フェーダーワイサーという半発酵の新酒が飲める。白く濁った新酒はシードルのような酸味があり、食前酒としても美味しい。

ライン川に目を向けると、対岸に中世の古城が点在している。ここは世界遺産に指定されている上部ライン川中流渓谷の入り口でもある。観光フェリーが静かに行きかう。

そんなリューデスハイムは、夜は違った盛り上がりを見せる。

気軽なワインビストロが並ぶ有名な「つぐみ横丁」では、どの店も生バンド演奏があり、一緒になって歌い踊る客で陽気に盛り上がる。そんな状態だから、ワインも高価な薄いグラスなんかで出していたら危なくて仕方ないので、厚手のがっしりしたグラスに、なみなみ注がれてくる。昼間歩いた畑のリースリングは、それでも十分美味しいのだが、どうも物足りない。

そこで食後、ホテルのフロントに聞いて見ると、ボトルのリースリングと、「ちゃんとした」ワイングラスを用意していた。さすが、ワイナリーが経営するホテルだけにわかってる!

グラスにワインを少し注ぎ、香りを立てて口に含むと・・・美味しい!辛口ながら甘味、果実味、ミネラル味が凝縮された複雑な味わい。太陽の光を浴びた豊かな土壌を思い起こさせる。私のリースリング観がちょっと変わった。

実際に産地を見て知っていると、イメージが湧いて、味覚が鋭敏になるのだろうか。

「ドイツワイン=甘い」というのは間違った認識だと、もはや多くの人が知っている。にも関わらず、日本に輸入されているドイツワインのほとんどが甘口なのは、何とも勿体ない。でも、それを口実に、またドイツにワインを飲みに行こうっと。




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