2008/4/18 19:28
あやとり travel
あやとりで伝える
一本のひもを輪にしてすくってまた離して。相手がいれば二人で順番に取りあったり…。
幼い頃誰もが一度はあやとりに夢中になった経験があるはずです。
たった1本の紐。
なのにそこから無限に話が現れ、終わればただの紐にもどる。
とどめることができない形に想像を膨らませるあやとりは日本だけでなく世界各地の、とりわけ太平洋の島々に広く伝わるものだと知りました。
絶海の孤島、イースター島で綾取りダンスを見たとき、こんな遠くでなつかしいものに出会った不思議な心地がしたものです。
女性が、軽快な唄とダンスを交えてあやとりを自在に変化させてゆきます。
歌詞は、イースター島へカヌーでたどりついた勇敢な祖先たちの物語です。
実はイースター島の人々は、ハワイやニュージーランドの先住民たちと同じポリネシア人です。
ポリネシア人の原郷はアジアですが、島々へわたった人々は文字を持ちませんでした。
(イースター島はかつてラパヌイと呼ばれ、ロンゴロンゴ文字という象形文字が発見されましたが、未だ解読されていません)
人が生きてゆくうえで大切な事柄は、唄や踊りといった芸能、口伝えの物語という形で伝わっていったのです。
あやとりは遊びであり、歴史学習でもあったわけです。
権力の象徴と言われるモアイ像が何故どのように創られたか、たとえその理由は忘れ去られたとしても、暮しに必要な知恵と、生きてきた誇りだけは人々のあいだで永く伝えられていました。
紐、ひも、ヒモ......
そういえば、
DNAもヒモ状でした。


