2008/1/6  11:30

都道府県「がん対策推進計画」  患者学入門

 がん対策基本法に基づき、都道府県の「がん対策推進計画」の策定が進められています。患者代表の意見の反映をした地方公共団体もあり、その内容に注目したいところです。
 
 と同時に、計画倒れに終わらないようしないといけません。行政の計画策定の問題点は計画の実行を可能にする財源確保と具体的な行動計画が欠けていることです。りっぱな計画を立てても、どの程度の費用がかかり、どう予算を確保していくのか。また、実際の第一線の治療を担う「がん診療連携拠点病院」をはじめとする医療機関の具体的な役割、第一線の予防・検診を担う市町村の役割・システム・人材・予算の確保など。このようなことが具体化されませんと計画は単なる作文にしかなりません。
 
 他方、「メタボリック症候群」を対象にした特定検診・保健指導制度では基準値を設定し、保健指導や受診勧奨をし、受診率や保健指導実施率の低い保険者には費用負担を課しています。基準値の妥当性を含め、こういう方法が決してよいとは思いませんが、少なくても、具体的であることは確かです。

 これに比べ、「がん対策推進計画」は抽象的であることは否めません。検診精度をどうやって高め、検診受診率をどうやって高め、治療の水準をどうやって高め、死亡率をどうやって低くし、患者の負担をどうやって軽くし、患者の生活の質をどうやって高めていくのか等具体的に検討される必要があるかと思います。このような検討がされてはじめて計画が中身を持つように思います。

参考 がんナビ   http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/report/1225_02.html




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