2008/9/7  19:32

ECBと英中銀は政策金利据え置きを決定  世界の政策金利

ECB、政策金利を据え置き

ECBは4日の定例理事会で市場の予想通り、政策金利の据え置き(現行4.25%)を決定した。
ECB理事会から特段のサプライズはなかったものの、注目されたのは経済成長とインフレに関するECBスタッフ予測。
声明文では経済成長見通しが下方修正(2008年1.8%→1.4%、209年1.5%→1.2%)され、景気の悪化を認めたものの、早期の利下げが検討されることはないことを示唆。トリシェ総裁は金融政策にバイアスがないことを言及した。
一方、インフレ見通しは2008年3.4%→3.5%、2009年2.4%→2.6%に引き上げられ、トリシェ総裁は『物価安定をみるのは2010年』と言及。ECBが目標とする2%割れは2010年以降に実現するという見方を示した。ドイツのIGメタル労働組合は7〜8%の賃上げを要求しており、5%の妥結予想でもECBの容認水準である3〜3.5%の妥結を上回ることになる。
全般的には、ECBは景気後退リスクにも言及しているものの、商品価格の上昇が賃金と価格安定へ波及する『2次的影響』への警戒も解いておらず、早期の利下げの可能性は低いと読み取れる。

また、ECBは資金供給が金融機関に乱用・悪用されないように2009年2月からABSつまり、資産安保証券などリスクの高い資産の担保評価額を引き下げる。全てのABSについて一律12%のリスクプレミアム(従来は2〜18%)、理論的な価格しかない証券についてはさらに5%の上乗せとする。担保基準の厳格化は一部の金融機関の資金繰りに影響が出る可能性がある。

トリシェECB総裁のユーロ圏経済の後退懸念やユンケル・ユーログループ議長のユーロの過大評価発言を受けて、ユーロドルは1.45台半ばから1.43台半ばまで大幅続落となった。
 また、債券市場は、成長予測の下方修正に反応し、相場上昇(金利低下)。ドイツ国債で2年債4.058%(-6bp)、5年債3.946%(-8bp)、10年債4.070%(-7bp)、30年債4.535%(-4bp)と堅調な展開となった。


英中銀金融政策委員会(MPC)は政策金利を据え置き

英中銀金融政策委員会(MPC)は4日、市場の予想通り、政策金利の据え置き(現行5%)を決定した。
据え置きの場合は声明文が出ないため、2週間後の議事録発表を待つことになるが、景気後退懸念とインフレ懸念の狭間で議論が展開されたものと考えられる。ハト派のブランチフラワー委員などを中心に利下げに踏み込んだ議論が行われ、利下げのバイアスが高まった可能性が考えられる。




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