2008/5/18 16:05
新緑の深呼吸 diary

緑色の季節。
大きな森も
地図のない森も
ひとりで迷い込む森も。
君が居ない森も
あなたが旅している森も
私が知らない森も
誰も居ない森も。
『あの頃の木』も
小さな樹々の集まる丘も
光を浴びて深呼吸している。
何となく上手く言葉にならないことは
たくさんあるけれど、
ほぐれない糸や絡まった思考とは違う。
例えばそれは路上の草木のような
日常にひっそりとささやかに寄り添う
生きることの土台とも言える
小さくきらめくようなものを感じさせてくれる。
曇り空に光が射す瞬間のように
晴れやかになるとき。
浮かれるとか陽気になるとか
そういうのとは違う。
寂しいから明るさを求めるというのとも違う。
「今、ここにいる」ということの
足元を光が照らす。
身近なところにある
季節の呼吸を日々、
確かに捉え続けていたい。
家のツツジの木の奥から
尻尾の切れたヤモリが飛び出し、
地層になった落ち葉を潜ったり
枝を登ったりしながら
根元の木陰でひとやすみしていた。
