2008/4/23  13:13

杭州点描  

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杭州出張時、ひょんな事から プロのシェフの方とお話する機会がありました。
その方は、世界各地を回って仕事をされており、話題は自然と昨今の中国食材事情に。

意外にもその方は、日本資本で中国食品工場産の食材が一番安全だ、と仰っておりました。

日本の安全管理は十分高いレベルにある。ただし日本の工場は人件費も高いので、人を大量に使う事は出来ず、機械化に走る。例えば、野菜や果実内部に混入した害虫等を除去する為に薬品を使用する(勿論認められた種類の限られた量でしょうが)。
一方、中国は人件費が安いので人は大量に雇える。なので害虫除去は手作業の人海戦術が可能である(ひたすらその作業だけを繰り返すので必然的に短期間で熟達者が大勢誕生する。元々東洋人は手先も器用)。ただ、管理体制自体は他との比較では未だ甘いので、日本の資本(安全管理体制)で中国(多数の熟練工による手作業)の食品工場で生産された食材が、世界で一番安全なのだそうです。
(ちなみに世間を騒がせたあの工場は日本資本ではない、と。)

また、同様の理屈で、中国の贋作絵画の高品位な訳を教えてくれました(その存在の是非は ひとまず置いておきます)。
普通、絵画は一人の人間が描き上げます。ですが、中国は上述の工場と同じく人海戦術で、複数の人間が一枚の絵を仕上げてるそうです。例えば、植物画であれば、花だけ描く人、葉っぱだけ描く人、樹の幹だけ描く人、空だけ描く人、等々、完全に細分化され、ある人は明けても暮れても花だけ描いているから、こと花に関してはオリジナルと何ら遜色ないレベルに到達している。そんな人達の合作なので、目の肥えた人でも簡単に見分けがつかない作品?が出来上がる、と。

最後に、盛んにグローバル・スタンダードを謳っている日本の常識は、(その善し悪しは別にして) 世界の非常識とまでは言わないが、通用もしない と結びました。

 … 同感です。



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