2008/4/23 22:50
審美眼 文学
ヴァージニア・ウルフの「ダロウェイ夫人」を読んでいるのだけれど、始めに持っていたイメージをほとんどそっくりひっくり返されたという感じか。透明感のある文章で、夫人の視点から日常の些末な出来事が描かれていくという、淡々として抑揚の無いものかと思っていたら、かなり複雑に思える文章で、登場人物の頭に浮かんできたことをそのまま文書化しているのではないかと思うほど移り気な心情を描く。説明していることに、また別の情報が付け足され、そしてさらに…という。しかも、主人公のそれだけでなく、その相手方の方からも描かれる。
この頃は「ボヴァリー夫人」、「アンナ・カレーニナ」とどれも女性が主人公のものを読んできたけれど、古典のもので女性が描く女性を読むのはこれが初めてかもしれない。オースティンも読んだことがないから読んでみたいな。古典作曲家においてほとんど女性がいないのと同じように、女流作家の古典は少ない。だからか結構興味があります。
「この世界に悲劇はたった二つしかない。一つは欲しいものが得られないこと、もう一つは欲しいものを得てしまうことだ」
オスカー・ワイルドは素敵だと思います。カポーティに通じる部分が多々あると思う。高度な知性と、ナイフのように鋭い洞察力と観察眼、そして世界の切り取り方。物語の筋があまりに完璧に完結していて、奇異なまでの美しさを持つ。唯美主義だからというだけの理由のなのか、と疑いたくなる。何か秘密があるのではないかと。
この警句は、きっとこの先も事あるごとに思い出すことになるのだろうと思う。いまですら切実に感じるのだから。
今日の音楽:RADIOHEAD/THE BENDS
この頃は「ボヴァリー夫人」、「アンナ・カレーニナ」とどれも女性が主人公のものを読んできたけれど、古典のもので女性が描く女性を読むのはこれが初めてかもしれない。オースティンも読んだことがないから読んでみたいな。古典作曲家においてほとんど女性がいないのと同じように、女流作家の古典は少ない。だからか結構興味があります。
「この世界に悲劇はたった二つしかない。一つは欲しいものが得られないこと、もう一つは欲しいものを得てしまうことだ」
オスカー・ワイルドは素敵だと思います。カポーティに通じる部分が多々あると思う。高度な知性と、ナイフのように鋭い洞察力と観察眼、そして世界の切り取り方。物語の筋があまりに完璧に完結していて、奇異なまでの美しさを持つ。唯美主義だからというだけの理由のなのか、と疑いたくなる。何か秘密があるのではないかと。
この警句は、きっとこの先も事あるごとに思い出すことになるのだろうと思う。いまですら切実に感じるのだから。
今日の音楽:RADIOHEAD/THE BENDS







