2007/11/25  0:07

ナンバー23 - the number 23  映画

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13が不吉な数と言われるのはよく知られたお話ですが、23という数字も何か特別な意味があるようで、たとえば23エニグマなんてものがあります。
DNA染色体の数は23
テンプル騎士団には総長が23人いた
マヤ歴最後の日付が12月23日

などなど、何かにつけ23と言う数字が付きまとうと。で、そんな数字をモチーフにサスペンス・スリラー的に仕立てたのがこの映画。

もうとにかく、何でもかんでも23。そりゃこじつけだろ!?というものでも23。そんな自費出版小説があるのですが、そこに書かれていることが自分の生い立ちに似ているということで、23の秘密とその作者探しに血道を上げるのが主人公、ジム・キャリー。
と、こう書くとなんだかサスペンス・スリラーなのですが、あえて「的」と書いたのにはわけがありまして、その実体はサスペンス・スリラーの体をしたサイコ・スリラーだから。
なんだかちょっぴり気味の悪い演出も23の秘密にちなんだサスペンス的演出ではあるのですが、その薄気味悪さは23の秘密解読に取りつかれた人たちの病的、狂気的な何かに通じているのであって、映画自体に対しての演出ではないというところに注意です。
こう書くと、察しの良い人は何となく読めてくるものがあるんじゃないかと思うのですが、23に対する謎解き的何かを期待して観に行くと肩透かしを食らう映画だということ。あくまで謎解きの目的は劇中の本"The Number-23"にちなんだもので、23と言う数字にまつわる謎解きではないということです。

劇中に登場する問題の小説。これがこの作品の仕掛けの要。小説中の登場人物たちは23の謎解読に呪われたように取り憑かれるのですが、なぞが解けないままおかしくなって自殺してしまうと。で、それにかかわりのあった人がまたその謎解きにはまっていくという連鎖。
この連鎖は劇中劇の形で表現されていまして、その連鎖が読者である主人公から、はてはこの映画を見ている観客(つまり我々)にまで連鎖していくという仕掛けが読み取れます。

そんな仕掛けであれば、当然のことながら23の謎、解明を持って、観客はその連鎖を断ち切ってほしいと期待するところでしょう。もちろん、断ち切ってくれるのは映画の主人公。
力技で破壊的にその連鎖を断ち切るのではなく、あくまで23の謎を解明することでその連鎖を断ち切ってくれる、結果として我々、観客もその連鎖の仕掛けから解放されることを期待するところです。
が、この主人公はそんな謎を解明することなく、自分自身の過去を解明することでその連鎖を断ち切ってしまいました...ジム・キャリーなりのブラック・ユーモアなのでしょうか、結局23ってなんだったんだよ!?
おかげで、こっちは何から何まで23と言う数字を意識せずにはいられなくなりまして...と言うことはないのですが、結局、23と言う謎はあくまで「掴み」のための存在であって、主人公の過去解明に繋がるまでの流れがサスペンス・スリラー的なサイコ・スリラーであったと。

映画としては、年末からお正月にかけての大作公開に向けての中継ぎ役的な感じの凡作+α。けれども、この+αの部分が見る人を選ぶといったところです。前述の謎解きにはまりやすい人には受けの良い映画だと感じましたが、結末を知ってしまうと素直にお勧めできないところでもあるのですね。
ここまで読んで23と言う数字が気になった人や、密かに世界を操っているといわれるフリーメーソンイルミナティなど、信じる信じないはともかくとして、そんな秘密結社に娯楽的な面白さを感じている人には楽しめる映画だと思います。そんな人たちには特におススメ。

ちなみに、この23ですが、DNAやテンプル騎士団や何やら神秘的な例をあげていますが、これらは事実なのでどうしようもないのですが、こじつけで何でもないものに神秘性を持たせるには面白いかもしれません。たとえばこんな感じ。

・アメリカ同時多発テロ事件
 WTC (World Trade Center)の文字、Wは23番目のアルファベット。T、Cはそれぞれ20、3番目のアルファベット。いずれも23に関連がある。

でも、こんなこともできます。

・5月6日、6月5日は特別な日。
 2 + 3 = 5、2 x 3 = 6

だから、こじつけなんだって(汗

最後に23エニグマにちなんで、この手の話題が楽しめる人は、次の小説も楽しめるかもしれません。

イルミナティ3部作

この映画だけでなく、ダ・ヴィンチ・コードにも影響を与えた、いわばこの手の話題の元ネタみたいな作品です。



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