2007/11/26  0:16

ドコモ新価格戦略は何が変わったのか?  モバイル

携帯電話にもいわゆる割賦販売の時代が到来するようで、NTT DoCoMoも26日発売の機種から割賦販売を採用するようですね。
割賦販売はバリュー・コースと呼ばれていて、頭金+12、24回払いの2本立て。なぜか一括払いは無し。個人的には一番引っかかる部分です。

頭金下げ「0円」も…ドコモ新価格戦略、905iを5万2500円 - Fuji Sankei Business より

主旨はどうあれ、結果として今までと何も変わってないんじゃないかと。

そもそも、携帯電話の料金体系を見直せ、という総務省の要求は、

1.日本の携帯電話料金は、他国に比べて割高。
 通話料金の一部には、端末代金の一部が含まれている。

2.端末販売のインセンティブをどうにかしろ。
 1の「端末代金の一部」というのがコレ。通話料金でインセンティブを回収するな。

3.同じ端末を使い続けると損。
 通話料金には常に端末代金の一部が含まれるため、使い続けるとその端末代金分の損が嵩む。

だから、端末代と通話料を明確に分けろということだったと思います。この問題を一番ストレートに解決するには、普通の家電を購入する時のように、店頭で一括払いさせるか、分割払いが必要ならば、キャリアによる割賦販売ではなく、クレジット・カードでもショッピング・ローンでもさせるのが、一番素直な解決策だと思います。純粋にキャリアに支払うのは通信料金だけと言うことになるわけだから。でも、実際のところはどうかと言うと...

12回払いだと一番安いタイプSSの場合で、

\4200(端末代)+\2100(基本使用料)=\6300/month

つまり初年度、\75600の出費。
1年目以降は基本使用料のみ、\25200/year。

一方、24回払いだと、半額割引(2年縛り)を併用することになると思うので、月々の支払いは、

\2100(端末代)+\1050(基本使用料)=\3150/month

初年度、\37800。
2年間で\75600。
2年目以降は基本使用料のみ、\12600/year。

どうしても一括払いしたい場合にはベーシック・コースを選択することになる。このときの端末のお値段、\36750。ベーシック・コースは強制的に2年縛りなので、半額割引を併用することになる前提で、月々の基本料金は\1800。

初年度、\36750+\21600=\58350。
2年間で、\36750+\43200=\79950。
2年目以降は基本使用料のみ、\21600/year

つまり、2年間利用し続けることを前提に考えれば、24回払いのバリュー・コースが一番お得。
分割払いとは言え、いびつなことに手数料と金利が\0に設定されている分、一括払いのベーシック・コースはバリュー・コース2年分に比べて数千円を損してしまう。
そして一番損なのが、2年未満で端末を買い替える前提で12回払いのバリュー・コース。
これまでとは逆に、端末を使い続ける人が得をして、端末をころころ買い替える人ほど出費がかさむ仕組み。

なぜこういうことが起こるのかと言うと、基本使用料が一番高額なのはベーシック・コースの\3800なのだけれども、2年始張りと言う前提においては半額割引の併用が当然のこととなるので、12回払いで2年未満の利用が前提のバリュー・コース、\2100が事実上、一番高額な基本料金となるから。

なにゆえ、ストレートな一括払いという選択肢が存在せず、一括払いするには無理やり割引と2年縛りが必要な不利な選択を強いられるのか?思うに、こういうことではないのだろうか?

ユーザーを囲い込みたい

他キャリアに魅力的な端末が登場すれば、ナンバー・ポータビリティもあるし、新端末の出費だけで、簡単にキャリアを乗り換えられてしまう。だから、素直に一括払いを認めてしまうと、端末購入直後から切り替えのチャンスを与えてしまうことになる。なので、

一括払いなら、割引してあげる代わりに強制2年縛り。

さらに一番早期に端末を買い替えると思われる、12回払いユーザーに対しては、

・事実上、一番高額な基本使用料を課す。

ということで、バリュー・コースの12回払いはなるべく選択されない、させない条件で、最低2年間はユーザーを囲い込める仕組みを作ったといったところでしょう。

ちなみに、携帯電話の料金体系見直し意外にも、SIMロックを解除して端末を変えなくても、キャリアを変更できるようにしろ、という要求もあったと思うのですが、これも結局、同じ事情で無視されているのでしょうね。

今回、白ロム端末としてアマダナ携帯が登場していますが、あくまで予約制の限定発売ですね。



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