2008/3/22  13:27

MIND HACKS/MIND パフォーマンス HACKS  

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Mind Hacks―実験で知る脳と心のシステム
Mind パフォーマンス Hacks ―脳と心のユーザーマニュアル―

Life Hackをやっていると、なぜこうすると効率が良いのか?ということに思い当たるときがある。特に学習法に関しては、次の書籍を読んだこともあって、その思いが特に顕著になる。

間違いだらけの学習論―なぜ勉強が身につかないか

どうやら、それは脳の仕組みに手掛かりがありそうだということで、お勧めの書籍を2冊紹介。

まず、脳に関しての本を読むときの注意。まだ分からないことの多いこの領域において、その解明に取り組んでいる人たちは大別して2通りの人たちがいるらしい。

1.人工知能は実現できる派
 脳の謎が解明できないのは、自分たちが無知なだけ。

2.人工知能は実現できない派
 脳の謎を解明するなんて無理。まして、人工知能なんて実現できっこない。

前者の代表的な人と言えば、例えば日本が誇る天才、苫米地先生。今回紹介する本は、後者の人たちが書いているモノです。だから、文章表現においても、それが顕著に表れています。

脳はこんな仕組みだから、こんな現象が起こるのだよ!

と断定的に表現するのではなく、

こういう現象が起こるのは、きっと脳はこんな仕組みで物事を処理しているに違いない。

的な論理的推測にとどめています。そして説明の過程を、
やってみよう
なぜだろう
ちなみに
という読者の体験を伴う実験と、論理的考察、そして論考を補う参考資料は事例紹介で構成しています。
そんな、何かよく分からないものを、経験をもとに何とか考察してみようという、いかにも「HACK」な内容になっているのが、MIND HACKS。
1章 脳の構造
2章 視覚
3章 注意
4章 聴覚と言語
5章 感覚同士の関係
6章 運動
7章 推論
8章 構造を知る
9章 記憶
10章 他者との関係
個々の要素に紹介される実験が、読者自ら不思議を実体験できるばかりでなく、その不思議に抱えたまま、そのあとに紹介される論考を読ませることで、頭の中のモヤモヤを取り払ってくれるような、知的好奇心を満たすだけでなく、謎を解消する爽快感までもたらしてくれる、読んでいて非常にすっきり感のある内容です。

MIND パフォーマンス HACKSは、MIND HACKSの内容を受けて、脳の仕組みを意識して、効率的に物事を実行するためのknow-how、副題にあるとおり脳と心のトリセツ的な内容を意識しているようなのですが...正直なところ片手落ち。
1章 記憶
2章 情報の処理
3章 想像力
4章 数学
5章 意志決定
6章 コミュニケーション
7章 明晰さ
8章 知性の健康
確かに一部の記事ではそんなことを意識してはいるのですが、その範囲を逸脱しているといいますか、これは脳や心関係あるの?的な話題も取り上げられています。特に4章はその傾向が顕著。指だけで100万まで数えることが、脳や心と何の関係があるというのか!?
また、6章の一部にもその傾向があったりします。こういう部分だけ読むと、これはLife Hack本?と勘違いさせられるような個所もあるわけですが、

記憶術
心の慣性力
視覚情報の処理能力は、テレビゲームによって訓練できる
睡眠、栄養、運動
脳の「オーバークロック」

などという話題は、まぎれもなく脳と心のパフォーマンスHACKSです。

MIND HACKSは文句なくお勧め、けれどもパフォーマンスHACKSは内容を確かめてから購入されることをお勧めします。



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