2008/3/23  13:08

AIDMA理論とAISAS理論  会話のネタ

クリックすると元のサイズで表示します
大学時代の広告の授業だったと思うのだけど、出だしのころの講義で習った重要な要素の一つがAIDMA理論。単純にAIDMA(アイドマ)と呼ばれることもあれば、AIDMAの法則とも呼ばれるこの理論。
マーケティングでも特に広告において、それが消費者の消費活動に結び付くまでの各プロセスの頭文字をまとめたもので、それぞれ、

Attention(注意)
Interest(関心)
Desire(欲求)
Memory(記憶)
Action(行動)

と定義されています。

これが最近、ネットでも特にブログやSNSの台頭を受けてか、電通が提唱したAISAS(アイサス)理論に取って代わられつつあるようです。

このAISASとは、

Attention(注意)
Interest(関心)
Search(検索)
Action(行動)
Share(共有)

の頭文字をまとめた略称。AIDMAと異なり、単純に行動(消費者の購買活動ってことです)のトリガーが欲求によるものではなく、さらに行動しただけで終わりではないところがポイント、かつネット時代を反映している要素ですか。

AIDMAでは、Attentionは認知段階とされています。ここで消費者の注意を惹くことができれば、その商品、サービスに関心を寄せてもらうためのきっかけになります。この先のプロセスに結び付けようと思えば、ここが勝負の分かれ目。
広告表現の定石として3Bというのがありますが、これって

Beauty (美女)
Baby (赤ちゃん)
Beast (野獣)

といった、本能的に注意を惹かれる要素を広告に起用することで、まず注意を惹きつけてしまうknow-howなわけですが、話題の芸人やタレントを起用したり、奇抜性、意外性のある表現を採用するのもそんな要素の延長ですね。

ここで注意を惹くことができれば、続くMemoryまでの感情段階で商品、寄せられた関心を、これが欲しい!と思わせる欲求に転化させ、さらに記憶にとどめさせることができれば、最後の行動段階で、消費者に行動を起こさせる努力をして、購買活動に結び付けるわけです。

この流れの中で分かるのは、AIDMAに登場する消費者は常に受け身であるということ。AISASでは消費者は能動的です。それに象徴するのが、SearchとShare。
 認知段階で関心を持った商品、サービスについて消費者は情報収集します。つまりSearch。検索エンジンだったり口コミだったり、もしくはオンライン・コミュニティだったりでレビューや体験談を参照したり、評判や自分自身の需要(求める機能とか、求めるスペックとか)を確認します。
 このSearchで参照している情報は、当然のことながら企業が提供する情報だけでなく、ユーザー自ら発信している情報もあるわけで、ここでShareの要素、つまり情報共有となるわけです。

 この部分で面白いのは、購買行動に結びついたユーザーは、自身のユーザー・エクスペリエンスを発信するかもしれないわけですが、購買活動に結び付かなかったユーザーも、それがなぜなのかを発信するかもしれないということ。
 それは例えば、提供される情報から、自身の欲求は満たされないことが判明した結果なのかもしれないけれども、もしかしたら商品やサービスそのものの問題ではなく、購買に至るまでのプロセス上の問題に帰結したものなのかもしれない。

 ここでふと考える。AIDMAの消費者からAISASの消費者へ変化していくとき、それは受動から能動の変化だけでなく、商品やサービスの範囲も同時に拡大していくのではないかということ、つまり商品やサービスそのものが焦点なのではなく、それらの購入いたるまでの過程も含まれるのではないか?
 という考えに至ったので調べてみるわけですが、すでに同じことを考えていた人たちというのはすでに大勢いるようですね。

ユーザー体験という価値‐@laplacelab より
eビジネスが生み出すエクスペリエンス‐@IT情報マネジメント
電通グループのインタラクティブ領域における成長戦略

 過去7−8年の遅れを取り戻して、やっとこの辺の考え方が時代に流れに追いついた、そんな気分です。



コメントを書く


名前
メールアドレス
URL
コメント本文(1000文字まで)


RSS1.0