2005/3/8  23:02

BLAME! - ブラム!  アニメ・コミック


海外でも評価の高い、弐瓶勉のSFコミック。実家の近所にある古本屋でたまたま1、2巻が売っていました。AKIRAと攻殻機動隊に近い雰囲気と、バンド・デシネに見られるような、一方的に読者を突き放すようなストーリー展開に惹かれて購入しました。見事に引き込まれて、翌日、新品で全巻揃えてしまいました。

その世界観や状況が、作中では完全に説明されていないので、伏線などが解消されながら、結果としてすべてのつじつまを合わせて終結するストーリーを好む人には向かない漫画です。雰囲気だけでもいける人、特に近未来もの、サイバー・パンクもの、そして巨大なものが好きな人には最適な作品です。

主人公はただただその世界を探索しているか、戦っています。ほとんど話しません。全10巻を通して、その他の主要登場人物はわずかで、彼らもまたほとんど話しません。ちょっと台詞があったかと思えば、次のコマではまた戦っているか、やられて死んでいます。
そのくせ、世界に深く関わっていそう、もしくは物語の鍵になりそうなキーワードはどんどん現れるわけですが、それらのほとんどは名前だけで説明されません。数少ない台詞や会話、コマから得られる情報から推論できるものもありますが、人それぞれに解釈できるほどの情報しか提供されません。

物語の舞台も、そのストーリ同様全貌を見せない、見ることのできない仕掛けが施されています。延々拡張し続ける都市建築空間と並列に存在している多次元世界。

前者は、都市が延々拡大し続け、そのまま天を超え、そして惑星すら覆ってしまい、ついには天体系をも覆ってしまったほどのスケール感が提示されます。実際作中では、10何万キロの球状空間を内包していることを説明するくだりがあります(10何万キロというと、木製の直径に相当します)。

後者は、読者が眺めている劇中の背後で、並列に活動している別の世界を提示します。主人公たちは探索の間にその異なる世界をシームレスに行き来します。ここからここがAと言う世界で、ここからがBと言った表現はなく、読者の世界認識を揺さぶります。

主人公たちはその世界を徒歩で探索していきます。そのため、読者と劇中間に時間に対する感覚の極端な相違を生じさせます。例えば、ある場面転換で、読者にとっては1ページをめくる一瞬ではあっても、劇中では数ヶ月だったり10年だったり。

物語が提示する世界は、読者を突き放すかのような感覚を提示すると同時に、多次元、時間の罠、そして物語り自身が抱える謎により読者を迷宮へ誘います。そして徹底的な破壊を伴う戦闘シーン。

麻薬みたいなもんですかね。

ちなみに作者の弐瓶勉が提示する超巨大建築空間は、東京を題材にMEGALOMANIAとしてSTUDIO VOICEに連載されていました。こちらで、「あぁ、アレか!」と思い出した人もいるかもしれません。そう、あの、いつも後ろから2-3ページ目に載ってた見開きのアレです。もちろん、コチラは劇中の超巨大建築とは全く異なるものですが、世界観には通じるものが有りますね。

BLAME 1 (1)アフタヌーンKC
BLAME 2 (2)アフタヌーンKC
BLAME 3 (3)アフタヌーンKC
BLAME 4 (4)アフタヌーンKC
BLAME 5 (5)アフタヌーンKC
BLAME 6 (6)アフタヌーンKC
BLAME 7 (7)アフタヌーンKC
BLAME 8 (8)アフタヌーンKC
BLAME 9 (9)アフタヌーンKC
BLAME 10 (10)アフタヌーンKC



2006/8/9  13:07

投稿者:keikei

たまらなく好きだけど・・・
何でこんなに売ってないんだろう?
買いたい。買いたいぞぉ!

2006/7/1  17:43

投稿者:steteco

BLAME!古本屋で見つけてはまりました!1〜8巻までは順当に買えたのですが、9巻、10巻が見つかりません。。。9巻・10巻だけ何故出回らないんでしょうか。。
だれか、売ってるとこ教えてください。
続きが読みたい。。。

2006/5/21  17:59

投稿者:makoto
http://blogs.yahoo.co.jp/syaranoki15

うんいいですねぇ弐瓶勉の『BLAME!』
確かに功殻機動隊の世界観と雰囲気がありますね。
僕としては最後の終わり方に少々不満がありますが、とりあえず全巻持って何回も読み返しちゃってます。

2005/3/9  0:12

投稿者:adminさん
http://diary.jp.aol.com/zmenpt/

そうそう、デル・トロ監督のヘル・ボーイではコンセプト・アートを寺田克也と共に担当したとか。マイク・ミニョーラのヘル・ボーイ(アメコミ)も極端に印影をつけたイメージがいけてますよ。

弐瓶勉はギーガーの影響を受けているようですが、BLAME!の世界観、特に建築物からはそれっぽい影響は感じられませんでしたね。

2005/3/8  13:34

投稿者:irukuさん
http://diary.jp.aol.com/jke5rxbnd/

このマンガ、興味はあるのにまだ読んだことんですよねぇ・・・。そういえば、ギレルモ・デル・トロも作者のファンですね。
この世界観はギーガーの影響もあるのでしょうか。

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