2005/11/27  20:43

真昼の決闘 - HIGH NOON  映画

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真昼の決闘
安直なヒロイズムに陥ることなく、かなり現実的に構成された西部劇の名作。西部劇と言っても銃撃戦がメインではなく、そのモチーフはモラルと人間性。時代も違うし、撮影されたときの時代背景も違うけれども、それでも描かれているモチーフは普遍的なテーマで、現代にも通じるものがあります。仕事場でもこういうことってあるよなぁ、と思いながら観てました。

主人公は決して強くないし、ましてヒーローでもない初老の保安官。ちなみに、その日が任期最終日。しかもその日に結婚。けど、後任の保安官はまだ到着していない。さらに、昔、絞首刑に追いやった殺人犯が仲間と連れて仕返しにやってくる。
町の人達は、最初は、結婚したんだし最終日なんだからとっとと町から出て行けよ、と気遣い半分で声をかけてくれます。一時はそれに乗る主人公ですが、どうせ逃げても後から殺人犯は後から追いかけてくるだろうし、それに後任の保安官もまだ到着していないので、やっぱりそれはイカンだろうと、町に戻ります。奥さん、猛反対。もう、一人で町を出て行こうとすらします。
復讐の殺人犯は仲間を連れていて全部で4人。決闘には不利なので主人公は仲間や町の住民に協力を要請するわけですが、なんやかんやでみんなお断り。判事は町を出て行くし、助太刀に買収を要求してくるやつはいるし、最後はお前が出て行かないのが悪い!あんた自身の問題だ!とまで言われる始末。主人公、孤立無援です。

この辺、仲間を気遣う素振りを見せながら、実はどうでも良い、面倒には巻き込んでくれるな、という職場でありがちな現象とダブります。よく分かる。だけど、同時にこういうときに協力を申し出てくれて、なおかつ本当に手伝ってくれる仲間の大切さも分かると言うものです。でも、主人公には手伝ってくれる仲間はいないわけなんですが。

で、決闘。何とか悪党4人を倒したところで町を出るわけですが、そのときになってわらわら住民が出てくるわけです。で、そんな住民を軽蔑するかのように、保安官のバッチを投げ捨てて、言葉も交わさず町を出て行く主人公と奥さん。気持ちは良く分かる...

う〜ん、現実的。職場の場面とダブりますね。ウチの職場がまさにそうと言うわけではないんですけどね。

ちなみに、約1時間半の作品ですが、24シリーズではないけれども、劇中の時間と実際の時間がほぼ同時進行で進みます。朝10時半くらいに結婚式をして、それから町を出ようとするけれども11時くらいに戻ってきて、決闘までの約1時間で仲間を募るわけですが無しのつぶて、で正午過ぎてから孤立無援で決闘開始。同時進行でも、あまりハラハラする要素が無いですね。書いてて気づきました。やはり、ヒーロー・チックにピンチを劇手に潜り抜けていくのが売りの映画ではなく、モチーフの主張とそれへの共感を誘う映画なんですよ。

ちなみに、小泉首相とブッシュJr大統領との階段でこの映画の話題がありましたが、確か
US=主人公
日本=その奥さん

と言った構図でしたっけ。誰も仲間がいなくても、日本はUSを助けるよという構図に例えての話なんでしょうが、劇中のストーリーを反映させるならば、日本は必ずしも、100%USべったりと言うわけでもないんですけどね。
小泉さんはこの映画が好きらしいですね。別にあわせるわけではないけれども、私も好きです。

---<鑑賞前の心得>---
ジョン・ウェインやマカロニ・ウェスタン、荒野の七人など、その手の娯楽西部劇を期待してみると損します。あくまでヒューマン・ドラマね。

---<居眠りポイント>---
昔の映画特有のテンポで、全体的にゆっくりしているのだけれども、上映時間1時間半程度と短いからか、眠気を誘うところは無かったね。

---<一言ストーリー>---
先に書いちゃった。



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